第21回生体・生理工学シンポジウム　（鹿児島、2006年11月）

　フィジオーム：階層間を横断するモデル化はできるか？
　　オーガナイザー　福岡豊（東医歯大）、野村泰伸 （阪大）

　フィジオームとは、細胞、器官、個体といった階層の異なる生理機能の総体のこと である。各階層の機能モジュール自体の性質を数理モデル化やシミュレーションによ り解析するとともに、モジュール間の関係を明らかにし、生体機能の包括的かつ統合 的な理解を目指すものである。しかし、複数の階層にわたるモデルを構築する方法は いまだ確立されていない。そこで、本セッションでは、異なる階層の機能モジュール を統合する方法に焦点をあて講演・討論する。

講演者と講演内容

・イオンチャネル・細胞・細胞ネットワークの構造とダイナミクス
　大阪大学　○野村泰伸、河津俊宏、尾臺晋介、鈴木康之

・縮約と遡行による階層的生体リズム機構のモデル化ってか
　東北大学　○中尾光之、青木一史、山本啓介、片山統裕

・大規模計算力学シミュレーションによる赤血球流動の可視化
　大阪大学　○和田成生、中村匡徳

・遺伝子発現に基づく細胞機能評価の試み
　東京医科歯科大学　○福岡豊、稲岡秀検、　北里大学　野城真理

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