学内女性研究者インタビュー 茂木 瑞穂さん

茂木 瑞穂(Mizuho Motegi)

大学院医歯学総合研究科 小児歯科学分野 助教 (国立感染症研究所 協力研究員)
鹿児島大学歯学部卒業後、歯科医師免許を取得。東京医科歯科大学歯学部附属病院で研修医を修了。平成17年、本大学大学院医歯学総合研究科を卒業、本大学小児歯科医員を経て、平成18年から現職。

研究者を志した理由を教えてください

まず、私は「毎日歯を磨いているのに虫歯になるのは何故だろう?」という疑問を持ち、歯学の道へ進みました。臨床に立ってみると、虫歯をはじめ様々な症例に出会い、歯学に関する疑問を根本から解決したいと思い、研究者を目指す決意をしました。また、研究だけでなく、子供が嫌がらない歯科医を目指したいという気持ちも持っており、現在も研究以外に臨床でも仕事を続けています。

研究と家庭生活を両立させるため、どのような工夫をされましたか

私は二度の出産を経験していますが、出産前に「この人は出産をしてもしっかりと仕事はするだろう」と周囲に思ってもらえるように努力しておくことは大切だと感じました。例えば、業績(論文や賞)をある程度積んでから妊娠をする、といったことで周りから理解を得ようと努力していましたね。また、出産後の研究と生活のシミュレーションを行い、保育園の確保や病児体制など、復帰後に働ける環境を整えておくことも大切だと思います。あとは、最先端の家電を購入し、手を抜けるところは抜けるようにして時間を有効に使うようにしていました。

研究を持続する上でモチベーションを保つ秘訣を教えて下さい

仕事も含め、人生を楽しむことが私のモチベーションの原点です。仕事以外にも大切なことがたくさんあると思います。私の場合、フラワーアレンジメントやネイルなど、様々なことに興味があり、仕事以外にも楽しむ時間を作るようにしています。困難にぶつかっても「壁だと思わないでハードルだと思おう」ということを念頭に、飛び越えることを楽しんで頑張っています。

女性研究者の先輩として、私たちに今できることを教えて下さい

女性は出産や育児など、人生において考えなければならないことが沢山あると思います。私は留学を希望していましたが、妊娠中に留学の話を頂き、タイミングが合わずに留学を断念した経験があります。留学したいのなら出産前、など、先を考えた人生設計は必要だと思いますね。それから、周囲の協力がなければ働くことはできないので、感謝の気持ちを忘れずに「育児=育自」だと考え、様々なハプニングを楽しむ余裕を持って毎日を過ごしていってください。

(インタビュー:平成22年8月27日 修士2年 及川 真実・高橋 沙央里)

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