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最先端の技術で、「安全」「体への負担軽減」を実現する「ミニマム創内視鏡下手術」

泌尿器科の疾患と治療

精巣がん

精巣がんとは、どんな病気でしょうか?

精巣(睾丸)も、がんになることがあります。ほとんどは、精子の元になる細胞(胚細胞と言います)が、がん化したものです。

これらのホルモンは体の中でその濃度が一定に保たれ、過剰になったり不足したりしないように分泌量が調節されています。

精巣がんの特徴を教えてください。

精巣がんは他のがんにはない二つの特徴があります。まず、普通のがんは中高年の方にみられることが多いですが、精巣がんが最も多いのは25-35歳くらいの若い男性です。また、現在でも、多くのがんは、転移をすると完全に治す(根治といいます)ことが大変難しくなります。精巣がんは、転移をしていても適切な治療を行えばほとんどの患者さんが根治できる病気です。これは、シスプラチンという抗がん剤が大変よく効くからです。

どんな症状がありますか?

「陰嚢の中身が腫れている」と言って外来に来られる患者さんがほとんどです。このうち痛みのないのが3分の2で、3分の1の患者さんは軽い痛みや違和感などを伴います。

陰嚢の中身が腫れてきました。精巣がんでしょうか?

精巣がんの主な症状は、「陰嚢の中身が腫れてくる」ことですが、この症状をおこす病気はたくさんあり、代表的なものは「陰嚢水腫」、「精液瘤」、「鼠径ヘルニア」です。このうち「陰嚢水腫」が最も多く見られます。この中で、精巣がんは少ないほうですが、非常に重要な病気ですのできちんと診断することが大切です。「陰嚢の中身が腫れてくる」ことに気づいたら、早く泌尿器科を受診してください。

精巣がんの診断は、どのように行われますか?

陰嚢を触って診察すること(触診)と、陰嚢の超音波検査により、精巣がんの診断をしています。また、転移を調べるために、レントゲン検査、腹部の超音波(エコー)検査、腹部CT検査などが行われます。また、精巣がんでは血液検査も重要で、アルファフェトプロテイン、HCG 、 LDH という3つの腫瘍マーカーがあります。腫瘍マーカーは、診断に役に立つだけでなく、治療効果をみたり、再発のチェックに使用したりしています。

精巣がんと診断されると、まずどんな治療が行われますか?

精巣がんと診断されますと、まず、精巣摘除(精巣の血管群を先に縛るため陰嚢より高い場所を切開する手術ですので、高位精巣摘除と言います)が行われます。摘出した組織を顕微鏡で調べて(病理検査と言います)、精巣がんの確定診断がなされます。精巣がんは、おおきく「セミノーマ」と「非セミノーマ」に分類され、それによって治療方針も若干異なる場合があります。

高位精巣摘除の後は、どのような治療が行われますか?

転移のない患者さんは、多くの場合、外来で経過を慎重に見ていきますが、病理診断結果によって、再発のリスクが高いと判断された場合、放射線治療や、抗がん剤の点滴治療の追加をおすすめする場合もあります。経過観察中は、血液検査(腫瘍マーカー)と画像診断(レントゲン、超音波CT)を定期的に行います。ほぼ10~20%の患者さんが再発しますが、下記の治療でほとんどの患者さんが根治できます。

転移のある患者さんは、シスプラチンを中心とした抗がん剤を組み合わせて治療します。抗がん剤に、手術や放射線治療を組み合わせることもあります。とくに進行した病状の患者さんでは、抗癌剤治療終了後に大きな手術が必要となる方が多く、そういった患者さんの治療スケジュールは、3-4ヶ月先を見据えて計画を立てなければなりません。

抗がん剤は副作用が少なくないため、また治療のやりかたが患者さんの予後に大きく影響するため、精巣がんの治療には十分な経験が必要です。当科は、現在までに多くの患者さんを治療してきており、治療成績も優れたものです。私たちの行っている「精巣がんに対する神経温存後腹膜リンパ節郭清」も参考にしてください。

抗がん剤の副作用が心配です。もう少し詳しく教えてください。

標準的な抗がん剤治療には、少なからず副作用を伴います。治療直後の副作用は、吐き気、だるさ、血液の白血球、赤血球、血小板の減少、聴力障害、手足のしびれなどで、多くは一時的なものです。重大な副作用をきたす場合が数%程度あり、副作用が原因での死亡も報告されています。また、治療後、数年以上経ってから、心筋梗塞、狭心症、高血圧といった循環器疾患や、糖尿病などの頻度が増えることもわかってきましたので、当科では、これらに対する対策を立てた化学療法を行っています。抗がん剤の効果を上げるため、あるいは副作用を軽減するため、患者さんの病状に合わせて「抗がん剤の量を調節する治療」を行っています。

文責:藤井・石岡

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