
泌尿器科の疾患と治療
前立腺炎
前立腺炎はどのような病気ですか?
急性の前立腺炎は、尿中の細菌が前立腺に感染を起こしたものです。慢性前立腺炎とは、症状や経過が大きく異なります。
どのような症状がありますか?
急性前立腺炎では、 高い熱と排尿の症状(排尿時痛, 頻尿, 排尿困難)が起こります。比較的強い症状が現れます。慢性前立腺炎は、慢性的な排尿痛や陰部の不快感が主な症状です。 細菌感染によるものもありますが、原因のはっきりしないこともあります。骨盤内のうっ血が影響していることもあるようです。
また、前立腺炎は精巣上体炎(精巣の付属器の感染症)を併発することや、 膀胱結石(膀胱内にできた結石)の影響で発症することもあります。
どのような検査を行いますか?
どのような治療が必要ですか?
急性前立腺炎の場合、抗生剤の内服あるいは点滴で治療します。重篤な全身感染症になることもありますので、炎症が強い場合は入院が必要となることがあります。尿閉となった場合、カテーテルを留置することもあります。一方、慢性前立腺炎は抗生剤、漢方薬などの内服治療が中心となりますが、難治性、反復性のこともあります。ストレスの少ない規則正しい生活、適度な運動も症状緩和や再発予防に有効です。前立腺肥大症に準じた治療が有効なこともあります。
前立腺がんや前立腺肥大症と関係はありますか?
前立腺がんや前立腺肥大症に前立腺炎が併発することもありますので、 排尿状態に変化を感じられた際は診察を受けられたほうが良いでしょう。近年普及してきた前立腺がんの血液検査(PSA:前立腺特異抗原)は、前立腺がんのみならず前立腺炎でも上昇します。異常値を指摘された場合は泌尿器科で精査をお受けください。
文責:松岡


