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主な疾患Medical guide

主な疾患

閉塞性睡眠時無呼吸症

閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA、Obstructive Sleep Apnea)

日本人の3-4%に認められ、動脈硬化, 高血圧, 脳梗塞, 心筋梗塞の発症のリスクとなり、寿命が短くなることが知られています。また最近では認知症との関連を示すデータも出て来ています。

いびき

いびきの発声源はのど( 上気道 )です。狭いのどを空気が通る際にいびきが生じます。いびきをかくことは、病的な状態と考えられます。

労働災害

車の運転中、会議中、商談中、作業中いつでも時と場所を選ばず眠気が襲ってきます。交通事故を生じるリスクは2から7倍高くなります。作業効率が下がり、経済的損失にもつながります。2003年の山陽新幹線の緊急停止も閉塞性睡眠時無呼吸症が原因であるといわれています。

合併症

・ 高脂血症
・ 生活習慣病(動脈硬化)
・ 高血圧は健常人の1.4~2.0倍
・ 糖尿病は健常人の1.5倍
・ 夜間心臓突然死は健常人の2.5~3.0倍
・ 脳卒中/脳梗塞は健常人の3.0~4.0倍
・ 認知症のリスクが1.5-2倍

症状

・ 日中の眠気や倦怠感
・ 習慣的ないびき
・ 起床時の頭痛(無呼吸状態に陥るため、体に酸素が回りません)
・ 夜間頻尿(無呼吸状態では交感神経が興奮します)
・ 夜間の中途覚醒
・ 不眠
・ 寝汗をかく、寝相が悪い
・ 集中力・記憶力の低下
・ 逆流性食道炎
・ インポテンツ

原因

・ 首周りの脂肪の沈着
・ 扁桃肥大、アデノイド
・ 気道へ舌が落ち込む
・ 舌が大きい(巨舌症)
・ 鼻が曲がっている
・ 顎が小さい(小顎症)

診断

睡眠中の無呼吸(10 秒以上呼吸が止まる)が 1 時間に 5 回以上、1 晩に 30 回以上で診断できます。

簡易型SASモニター

アプノモニター;指先・呼吸のセンサーをつけ、血液中の酸素、呼吸の状態をご自宅で測定します。

終夜睡眠ポリグラフ

夕方からの1泊入院にて検査します。睡眠状態(眠りの深さや睡眠の質)を脳波、眼電図、筋電図で判定し、呼吸状態は口鼻、胸部、腹部の呼吸運動センサーで判定します。閉塞性睡眠時無呼吸症の確定に必須の検査です。