図8−6 伸張受容細胞における抑制現象 a.イセエビlobsterの伸張受容器。特殊筋線維の中央部に伸張受容器細胞が位 置している。抑制線維accessory nerveはこの種類では2本あるが、ザリガニでは 1本である。(Cohen と Dijikgraafより) b.順応のおそい方の伸張受容細胞(aの右の方の細胞)からの細胞内記録、筋を 軽く伸展してあるので細胞は反復発火している。矢印の間で抑制神経を毎秒34回 の頻度で刺激。 c.筋に与える伸張の度を加減することにより、伸張受容細胞の膜電位を変化さ せた場合、IPSPがどのように変わるかを示したもの。順応の速い方の細胞でテス トした結果。抑制神経を毎秒20回の頻度で刺激。aでは神張により静止膜電位よ り16.5mVの脱分極がおこされており、そのさいIPSPの振幅は9.7mVである。 b,c,dと伸張の度が減じており、dではIPSPはやや脱分極性に出ている。完全 に弛緩しに時のIPSPは脱分極性で7mVの大きさであった。破線にIPSPの逆転レベル が示されている。(KufflerとEyzaguirreより)