実習
実習をしていないと回答をした大学が9校、いずれも専任の教員が不在の大学である。実習をしていると回答した大学が31校。実習の内容は、虫卵の検鏡(38)、病理切片の観察(36)、虫体の観察(37)、マラリア原虫の検鏡(38)、生きている寄生虫の検鏡・肉眼観察(34)である。大部分の大学が、実習標本の確保にも力を入れ、伝統的かつ実質的な実習が行われていると判断できる。
学生相互に採血は(6校)、これは免疫診断(13校)に用いる血清の採取と思われる。
生きている寄生虫の観察の例 アニサキス(19)、イヌフィラリア(4)、旋毛虫(2)、糞線虫(6)、犬回虫、ブタ回虫、膣トリコモナス(8)、トリパノソーマ(3)、リーシュマニア、クリプトスポリジウム(3)、ネズミマラリア(6)、赤痢アメーバ(9)、ランブル鞭毛虫(4)、住血吸虫セルカリア(2)、メタセルカリア(雑)、横川吸虫、肺吸虫(2)、多包条虫・幼虫、濾紙培養によるカワニナに寄生している吸虫類の幼虫<レジア、セルカリア>、マウスに寄生している小形条虫成虫、ラットに寄生している縮小条虫成虫、住血吸虫、コクヌストモドキに寄生している擬嚢尾虫<小形、縮小>、マンソン裂頭条虫、マンソン裂頭条虫プレロセルコイド、縮小条虫卵、横川吸虫メタセルカリア、室内塵のダニ<学生各自の部屋から採取>(2)、 |
実習メニュー(複数回答) |
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実習標本の過不足 |
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その他の実習メニュー ホルマリン固定虫体・中間宿主貝(殻)・ベクターの観察、生きているヒョウヒダニ、ハマダラカを供覧する、中間宿主の観察、感染型幼虫の検出、衛生昆虫の観察、ギムザ染色 カワニナを潰して吸虫(ほとんど不明)のスポロシスト、レジア、セルカリアの観察 |