手術時や麻酔、救急医療、ICUやCCU管理、さらに最近普及しつつある脳低体温療法などでは、患者に対する全身の容態管理が最も重要です。容態管理では、全身の生理機能と状態を生理学的に許容できる範囲に維持するが重要で、生命を維持することに他なりません。このように患者の生命維持・管理がもっぱら医療従事者に委ねられているとき、御家族の心配や不安はもちろんですが、医療従事者にも過大なストレスが強いられています。
このストレスは、単に医療従事者の精神的状態を不安定にするだけでなく、安全な医療という面においてミスや事故を引き起こしかねない重要なファクターと認識されているので、安全で効率のよい容態管理に向けて是非とも緩和しなくてはなりません。そのための方法として、患者に対する医用工学的なアプローチから、以下に掲げるものが考えらます。
@ 生体状態情報の自動収集と集約化による判断・警報システムの構築
A 生理状態の推移の推測システムの構築
B 生理機能・状態の自動制御システムの構築
当研究室では、上記の方法の実現を目指して種々の研究を行っています。特に、生理機能をいくつかの系統ごとに分け、各系統ごとにモデル化し、その生理動態解析を基礎としているのが特徴的です。