沿革

放射線医学教室沿革

 1950年11月に大学となった東京医科歯科大学(1949年に東京医学歯学専門学校より昇格)の付属病院に放射線科が開設され、初代 足立 忠教授が就任した。1954年には講座に昇格して現在の教室の礎となった。足立教授は専門とされた治療から診断に亘っての教室の充実に努力し、そのもとには第二代教授 鈴木宗治教授、前横浜市立大学医学部附属病院長 松原 升教授、前日本医科大学教授 堀内淳一教授など多くの人材が育っていった。
 1973年3月には第二代 鈴木宗治教授が就任した。鈴木教授は神経放射線、血管造影を専門とし、1969年には放射線部を発足させた。鈴木教授の時代は血管造影、CT、MR、IVRなど画像診断技術の目覚ましい発展期に重なったこともあり、毎年入局者を迎えて教室の充実が図られていった。
 1996年6月に第三代 渋谷 均教授が就任した。渋谷教授は小線源による舌癌の放射線治療を専門とするが、診断から核医学、治療に至るバランスのとれた診療と研究能力のある人材を養成し、都内、関東を中心とする関連病院の充実と画像診断、放射線腫瘍学の両分野での研究の充実に努めている。
 その後、放射線科は放射線治療科と放射線診断科の2つの講座および診療科に分かれ、2014年4月からは吉村 亮一 放射線治療科教授が就任し、2014年10月からは立石 宇貴秀 放射線診断科教授、齋田 幸久 放射線診断科特任教授が就任し新たな放射線科がスタートした。