記憶と学習、認知と行動、意識の発生、個性とこころの問題など脳機能にはいまだ未知で興味深いものが非常に多い。一方、より複雑化し平均寿命も伸びた現代社会においては、神経疾患、神経因性疼痛などの治療(予防)法の開発の必要性が著しく高くなっている。我々の教室ではこれら疾患の原因究明と治療法開発の基盤確立を目指し、種々疾患モデルマウスを作製し、神経細胞およびスライス標本を用いた細胞、組織レベルでの研究と動物個体を用いたシステムレベルでの研究の統合を図っている。
1.ミクログリアCa チャネルの機能制御と神経炎症性疾患/神経変性疾患
◆ 神経炎症性疾患
◆ 精神疾患
◆ 神経変性疾患
2.マクロファージCaチャネルの機能制御と炎症性腸疾患/関節リウマチ
3.生物発光及びFRETを用いた、がん幹細胞/がん細胞の1細胞レベルでのエネルギー代謝イメージング
4.種々神経変性疾患モデルマウスの変性領域に存在する神経細胞、ミクログリア、アストロサイト等の1細胞レベルでのエネルギー代謝イメージング
5.摂食に伴う快情動と動機を制御する神経基盤の解明
6.Caチャネルの機能異常に基づく神経疾患の分子機構
7.グリアーニューロン連関の破たんと神経疾患