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ご挨拶

 当分野は、2000年4月の大学院重点化に伴って発足し、当初、分野名は分子診断・治療学分野でしたが、2006年、実際の活動内容に即した名称として口腔放射線腫瘍学分野に改名致しました。現在では、口腔癌の放射線治療に特化した臨床分野として位置付けられています。本学での口腔癌の放射線治療の歴史は長く、医学部附属病院で、放射線科の医師と歯科医師が共に実施する体制のもと、50年以上も脈々と続いており、おそらく、本学の医科と歯科の間で最も緊密な連携がなされている部門であると思っております。特に、小線源治療、これは口腔癌を切らずに治す唯一の方法で、日本における拠点的役割を担って参りました。これは、諸先輩方が築かれてきた大きな財産であり、医科と歯科の融合がなしえた本学ならではの成果であろうと思っております。こうした伝統を引き継ぎながら、新たな技術を開発し、口腔癌の放射線治療をさらに発展させることができればと考えています。
 もう一つの特徴として、放射線生物学的な基礎研究を挙げることができます。これまで、PCNAがヌクレオチド除去修復と塩基除去修復に関与すること、I型インスリン様増殖因子受容体が放射線抵抗性に寄与すること、小線源治療患者における頸部リンパ節転移の予測、新規な放射線増感剤の開発研究、放射線照射後のG2 アレスト動態を生きたまま可視化したこと等、世界に先駆けてこの小さな教室から新しい情報を発信してきました。今後は、患者様からの検体を用いた解析を含め、実臨床に応用可能なトランスレーショナル研究をモットーに、なお一層の研鑽を積んで参りたいと思っています。
                                     口腔放射線腫瘍学分野教授  三浦 雅彦