2019(令和元年)年度

2019(令和元年)年度

医学部医学科6年(派遣時) S ・F さん

派遣先・派遣期間

 派遣先   ハーバードメディカルスクール (アメリカ)

 派遣期間  2019年4月3日 ~ 2019年6月2日

派遣で得たもの

 この度は、このような貴重な体験をさせて頂き、誠にありがとうございました。

 私は児童精神医学、障害者福祉に興味があり、今回の留学では小児発達医学分野での実習、染色体検査・遺伝子診断・胎児病理を扱う分野での実習をさせていただきました。

 自分の将来の選択に大きく影響を与える内容の実習ができて、非常に有意義な時間を過ごさせていただきました。

 学生である身で最先端の医療を体験させていただくことは、自分が後輩を指導する際に必ず役に立つと考えております。

 医療・医学そのもののみならず、今回の派遣では障害を持つ患者さんを取り巻く社会状況の違いについても知見を深めることができました。私が留学していたマサチューセッツ州の特別支援教育の実態も勉強した上で、患者さんのお話を聞くという体験は、日本で診療をする際にも糧になると信じております。

 基礎研究・臨床・公衆衛生、さまざまな視点から医学は考えられますが、その基となる精神を今回の体験が広げてくださったと思っております。皆さま大変ありがとうございました。

医学部医学科6年(派遣時)  R・W さん

派遣先・派遣期間

 派遣先   マサチューセッツ総合病院(アメリカ)

 派遣期間  2019年4月3日 ~ 2019年5月9日

派遣で得たもの

 この度、ハーバード医学校関連病院であるマサチューセッツ総合(MGH)の心臓血管外科麻酔科領域にて1カ月間の臨床実習を経験させていただきました。

 チームの一員となって術前の静脈路・動脈ライン確保や挿管、肺動脈カテーテル挿入などの手技から、術中の人工心肺装置、経食道エコーの見学、術後ICU入室中の計画立案まで様々なことを学ぶ機会に恵まれました。

 短いながらも術前の手技の時間の合間にも、患者さんとお話しすることが叶い、アメリカの医療現場において人種だけでなく実に多様で複雑な患者背景が存在することを学びました。

 また現地で活躍される医師や研究者の方々にお会いし、刺激的なお話をたくさん伺うことができ、今後のキャリアを考えるうえで貴重なヒントを得ることができたと感じております。

改めて、今回このような機会を下さった全ての方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。

医学部医学科6年(派遣時) T・Y さん

派遣先・派遣期間

 派遣先   Harvard Medical School (アメリカ)

 派遣期間  2019年4月3日 ~ 2019年6月7日

派遣で得たもの

 私はHarvard Medical Schoolの関連病院であるBrigham and Women’s HospitalとBeth Israel Deaconess Medical Centerにてそれぞれ一ヶ月間ずつ実習をする機会に恵まれました。

 Brigham and Women’s Hospitalでは病理学分野に含まれている細胞遺伝学の研究室に一カ月間お世話になりました。

 病理切片の作成から診断に至るまでの過程や、染色体・遺伝子検査の一連の流れを見学しました。毎日のLunchtime Lectureでは、最先端の研究に関する発表や、興味深い希少疾患の症例検討の場を経験することができ、非常に勉強になりました。
 
 Beth Israel Deaconess Medical Centerでは睡眠医学分野に一カ月間お世話になりました。呼吸器科、神経内科、小児科、歯科など他領域にわたる外来見学を通して、睡眠間連疾患の病態と治療に対する理解が飛躍的に向上しました。

 また、夜通しの睡眠検査を見学する機会も与えられ、検査結果の解釈から診断に至るまでの過程を目にすることができて、大変有意義な実習となりました。
 
 この二カ月間を通して、現地で活躍する医師や研究者、および医学生に出会い、貴重なつながりを持つことが出来たと同時に、彼らの医学・医療に対する価値観を窺い知り、自らの今後のキャリアに生かすためのヒントを得ることができました。
本留学を支援してくださったすべての方々に、心より感謝申し上げます。

医学部 医学科 6年(派遣時) E・H さん

派遣先・派遣期間

 派遣先   キール大学 (ドイツ)

 派遣期間  2018年2月4日 ~ 2019年3月22日

派遣で得たもの

 今回私はヴァンダービルト大学の集中治療科(Medical Intensive Care Unit)、外傷外科(Trauma Surgery)にて研修をさせていただきました。4週間という短い期間ではありましたが、毎日がめまぐるしく充実していて、非常に濃密な時間を過ごしたように思います。

 ヴァンダービルト大学の医学生の病院実習は全体を通して自由度が高く、MICUに関しては実習中のスケジュール管理も学生に一任されていました。ローテーションの選択の幅も広いため、自分の興味のある分野を自主的にじっくり学ぶ環境が整っていたと4週間を通して感じました。一方で、現地の学生のバイタリティについていくためにはかなりの積極性を要したため、興味のある分野でなければ途中で挫けていたかもしれません。彼らの実習への姿勢からは学ぶことが多く、MICU/外傷外科それぞれで関わりをもてたのは貴重な経験となりました。

 今回の渡米を通して、将来の進路を考えるにあたって大きな転換点となるような経験もさせていただきました。将来志望している診療科で学び実際に現場を見たことで、進路への不安や迷いよりも、未来への希望や変わっていくであろう日本の医療界への楽しみな気持ちがいつしか自分の中で上回っていたことを感じます。

 海外研修による経験を活かし、本学の海外教育の今後の維持・発展に貢献していきたいと考えております。また、卒業後の臨床研修においても、海外の情勢に関心を持ち続け、日本の医療の国際化の一助となる働きをしたいと強く願います。
本当にありがとうございました。