生体医歯工学共同研究拠点

東京都医工連携HUB機構と医工連携セミナーを開催

生体医歯工学共同研究拠点は成果の実用化と企業との連携を深化させるため,2019年1月22日(火)に東京都医工連携HUB機構と連携して,医工連携セミナーを日本橋ライフサイエンスハブで開催しました。

セミナーは東京都医工連携HUB機構の会員である東京都内の医療機器の製造販売メーカ,約700社を対象とし,会場は約50名の参加者で満席となりました。今回のセミナーでは東京医科歯科大学生体材料工学研究所の若手研究者を講師に選抜し,新しい共同研究やこれまでの成果の実用化を図る場を提供することも意図して開催しました。

宮原所長のイントロダクションでは,東京医科歯科大学や拠点の活動などが紹介され,続いてバイオメカニクス分野から宮嵜哲郎先生から「バイオメカニクス分野の研究紹介―手術用デバイス,パワーアシストスーツの開発事例―」と題し,手術支援デバイス,空気圧を利用したパワーアシストデバイスなどが講演されました。医療上の課題が具体的に示され大変,分かりやすい内容でした。バイオエレクトロニクス分野では田畑美幸先生が「虫歯診断をサポートするマイクロpHセンサ」と題し,Ir/IrOx電極を用いたう蝕の識別を可能とする歯科用センサが報告されました。そして物質医工学分野からは橋本良秀先生から「組織再生プラットフォームとしての脱細胞化生体組織とその周辺技術」として脱細胞組織の基礎から世界的な事業状況まで,分かりやすく講演いただきました。

講演会の後,名刺交換会のセッションを設け,参加した製造販売メーカとの活発な交流が図られました。企業連携を意識した講演であった為,聴衆にとってインパクトのある内容となり,好評裡に終了しました。拠点としては,引き続き,東京都医工連携HUB機構との交流を続ける予定です。

HUB機構医工連携セミナー