メタボリックシンドロームについて

メタボリックシンドロームについて

メタボリックシンドロームとは

メタボリックは「代謝の」、シンドロームは「症候群」という意味で、内臓脂肪型肥満に代謝機能不全が合併し、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上を併せもった状態をいいます。一般に生活習慣病の一歩前にある人を「生活習慣病予備軍」と言っていますが、「メタボリックシンドローム」は「予備軍」よりも深刻で、「すでに異常が見られる状態」であることを示します。

メタボリックシンドロームの診断基準

メタボリックシンドロームの診断基準は、必須要件である「腹囲」に加えて、「血圧」「血清脂質異常」「血糖値」のいずれか2つ以上の要件を満たしていれば、メタボリックシンドロームと診断されます。

メタボリックシンドロームによって引き起こされる病気

メタボリックシンドロームの状態を改善せずに放っておくと、いずれ下記のような重篤な病気を発症する恐れがあります。
・心臓病(狭心症)、心筋梗塞 ・大動脈疾患(大動脈瘤、大動脈解離) 
・脳卒中(脳出血、脳梗塞)  ・閉塞性動脈硬化症  ・腎機能障害  ・脂肪肝
・高尿酸血症、痛風     ・睡眠時無呼吸症候群

メタボリックシンドローム危険度チェック

まずは自分自身の状態を知ることが大切です。危険度チェックでチェックのついた項目を少しでも減らすようにすれば、メタボリックシンドロームは少しずつ解消されます。
項目項目
朝食を抜くことが多いついお腹いっぱい食べてしまう
濃い味付けや脂っこいものが好き野菜はあまり食べない
早食い、ドカ食い、ながら食いが多い外食が多い(1日2回以上)
夕食を午後9時以降に取ることが多いアイスクリームなどの間食は毎日ある
ほぼ毎日お酒を飲む1日平均飲酒量はビール500ml
2本以上だ
(日本酒なら2合以上、ウイスキー
ならダブル2杯以上)
1年以上継続している運動習慣が無いエレベーターやエスカレーターをよく使う
1日の歩行時間は1時間未満だ仕事はデスクワーク中心だ
乗り物ではなるべく座ろうとする近場でもつい乗り物に乗ってしまう
こまめに家事をこなす方では無いタバコを吸う
睡眠不足であるストレスが溜まっている
0~4個:まずまずな生活習慣ですが、改善の余地はあります。特に喫煙している場合は、
     できる限り禁煙しましょう。 
5~9個:メタボリックシンドロームに片足が入っている状態です。生活習慣を見直し、
     揚げものや塩分の強いもの、甘い物、飲酒を控えましょう。1日の歩数を把握して
     プラス1000歩(約10分)から運動を増やし、禁煙しましょう。
10個以上:メタボリックシンドロームの危険度が非常に高く、すぐに生活習慣の改善が必要
     です。食べ過ぎには注意し、揚げもの・塩分の強いもの・甘いものの量を減らし、
     3食バランスよく食べるようにしましょう。お酒は休肝日を週2回以上作り、1回に
     飲む量も制限しましょう。運動は1日1万歩を目標に活動量を増やしてください。

一緒にがんばってみませんか?

「体重落とさないと」「タバコやめないと」「お酒を飲み過ぎかな」とは思う・・けど「わかっていてもやめられない」「何からしていいか、自分に合った方法はなにかわからない」と悩んでいる方。あなたの生活を一緒に振り返って、まずは無理なく取り組めることから改善方法をご提案します。ご希望の方には継続的なサポートも可能です。一緒に一歩を踏み出してみませんか?いつでも保健管理センターへご相談ください。