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学部教育


 本教育研究分野は、学部教育では成人看護学を担当している。
 カリキュラムの構成は、2年次での成人看護学Ⅰ(概論2単位)、成人看護学Ⅱ(各論2単位)、3年次前期の成人看護学Ⅲ(実践論1単位)と成人看護学演習(1単位)、そして集大成としての成人看護学実習Ⅰ(3単位)という、学生の学習進度と体験に応じた組み立てとなっている。
 2年次では、講義を中心として成人看護学Ⅰ、Ⅱで成人期にある人々の理解と成人看護学の考え方、成人看護学としての看護のあり方の基本を学ぶ。
 3年次前期では、成人看護学演習で実践に必要な知識と技術、態度の統合と、成人看護学Ⅲでは各専門領域(専門看護師、遺伝看護、HIV感染者ケア等)で活躍する第一人者による成人看護学の最新の実践論を学習する。3年次後期は臨地実習期間であり、本学医学部附属病院で3週間の領域別実習を行っている。実習は医学部附属病院のほぼ全病棟にわたり、各病棟の看護管理者、臨床実習指導者との連携のもとにすすめている。実習最終日には4病棟合同の「まとめの会」を開催し、学生の学びを共有する場としている。まとめの会やカンファレンスは学生主体での運営を重んじ、責任感、主体性、協調性も涵養している。実習開始前の個々の学生の状況把握や、数回の個人面接も含めたきめ細かな指導で、学生の学習の質向上をめざしている。
 4年次での卒業論文指導では、講義、ゼミ形式、個別指導と、多彩な教育方略を用いて学生の指導に当たっている。また卒業論文のゼミ生を中心に、就職相談・推薦等キャリア形成のための指導を行っている。


大学院教育


クリティカルケア看護、救急看護、ICU/CCU看護、周手術期看護などの専門性の追求と発展の教育研究に加え、高度実践者としてのクリティカルケア(急性・重症患者)看護専門看護師(CNS)の教育を行っている。専門看護師実習は、実習提携病院ならびに本分野のCNS課程履修の修了生やクリティカルケア看護専門看護師が勤務する施設の協力を得て、クリティカルケア看護専門看護師育成のための先駆的教育に取り組んでいる。
 研究論文作成指導では、学生個々の興味やテーマを尊重しつつ、研究論文としての意義と研究計画、研究実施状況の意見交換と指導の場としての「論文ゼミ」と、院生一人一人への個別指導との組み合わせで教育の充実を図っている。取り組んでいる論文テーマは、クリティカルケア・急性期・周手術期での看護ケアの洗練と質向上、先端・高度医療における看護の役割、新たな治療を受ける患者の療養生活支援、急性期医療からの移行期、慢性期における看護の役割など多岐にわたる。


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