老年病内科について

下門教授診療科長 下門 顕太郎 教授

日本は超高齢化社会に突入しつつありますが、医療・医学教育体制はこの事態に十分対応しているとは言えません。老化にともなう全身の機能低下を伴い社会的・経済的問題も抱えやすい高齢者の病気は若い人の病気と同じ枠組みでは十分な診断・治療ができません。大学病院の内の専門分化が先鋭化し診療内容が細分化していく中で高齢者は医学の進歩による恩恵から取り残されがちです。

・老年病内科はさまざまな問題をかかえる”高齢者の総合的医療 を担うべく誕生しました。他の内科分野が臓器別であるのに対し 唯一の”横断的診療を目的とした内科分野”です。

・老年病内科は”内科・高齢医学の幅広い知識と高度の専門性を兼ね備えた医師を育成”します。

 

私たちのもう一つの顔は、動脈硬化をはじめとする血管病の研究を担当する大学院医歯学総合研究科血流制御内科分野であることです。本学旧第3内科は創立当初から動脈硬化研究をメインテーマとし島本多喜雄、前沢秀憲、沼野藤夫の3代の教授下で優れた業績をあげてきました。血流制御内科分野は旧第3内科の循環器動脈硬化研究グループの一部と脂質・糖代謝グループを母体として発足しました。動脈硬化の研究と診療はわれわれの重要な任務です。分子生物学の進歩は医学生物学研究の垣根を取り除きつつあります。動脈硬化や老化の研究を進めていくことで医学生物学全体に影響を与えるような優れて成果をあげることができると思っています。

 

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