研究室案内 研究内容

膠原病の新治療法開発と新規モデル開発

私たちは膠原病の新規治療法の開発を行っています。そのために必要な新しい動物モデルの開発も行っています。


私たちがすべきだと思う研究

   研究では、「大学の医系研究者でもできる研究」ではなく、「大学こそが行うべき研究」をするべきだと思います 。

   関節リウマチ治療法として炎症性サイトカイン制御が有効であることは臨床で証明されました。 そのため、多くの製薬企業は炎症性サイトカインやこれを作る細胞を抑制する治療薬の研究開発を進めています。 しかしながら、リウマチ診療を激変させた生物学的製剤も、高価で、免疫抑制が強く、それでいて、寛解導入率は4割に満たないという共通の欠点があります。 現在の薬剤と同じ発想で新規治療法の開発をしていては、欠点は克服できません。
   私たちは、「大学は、企業が失敗のリスクを恐れて行わないような研究を行い、現在の治療の欠点を克服する次世代の治療法を開発することで、患者さんの役に立つべきだ。」そう考えます。

   膠原病の中で、関節リウマチの治療法は急速に進歩しましたが、なかなか治療法が進歩しないものもあります。多発性筋炎・皮膚筋炎は、全身の筋肉や皮膚に炎症が起きる膠原病ですが、治療法進歩が滞っています。その原因のひとつは、適切な動物モデルがなかったことでした。現在の医学では、新しい治療法を開発するのに、どうしても実験動物で有効性や安全性を確かめなくてはなりません。それにもかかわらず、適切な動物モデルが存在しなかったのです。私たちは、ここに着目し、多発性筋炎のマウスモデルを独自に開発しました。現在は、このモデルを用いて、さまざまな研究を行って、多発性筋炎・皮膚筋炎の病態を明らかにして、新しい治療法を開発しようとしています。

研究内容

現在、次のような内容の研究を中心に行っています。

ただし、まだ、ここには書けない楽しみな研究もいろいろと進行中です。

なお、参加している大学院生は、関節リウマチ研究で、滑膜線維芽細胞などの間葉型細胞やマクロファージ・破骨細胞などの自然免疫系細胞について学び、筋炎研究で、T、Bリンパ球などの獲得免疫について学びます。 また、関節リウマチ研究は、治療法研究が主ですが、筋炎研究では病態研究から進めています。

臨床免疫学研究のマトリクス内に占める私たちの研究

臨床免疫学研究のマトリクス内に占める私たちの研究

 

そのために、グループミーティングでディスカッションすることにより、知らぬうち、すべての臨床免疫学研究マトリクスを理解するようにできています。

大事にしたいこと

研究は、過去の知識をもとに、未開の地に道を開拓するようなものなので、なかなかうまく進みません。そんな研究をする上で私たちが大事にしようとしていることが4つあります。

  • 決意:十分な下調べをした上で「これをやるぞ!」と目標を心に決めること。
    勿論、「大学こそが行うべき研究」が良いです。情熱も一緒に。
  • 計画:患者さんにとって新治療法開発は「待ったなし」です。
    研究は最も効率良くなるよう計画しなくてはなりません。回り道してしまうと研究者自身もつらいです。
  • 忍耐:実験成果はなかなか出ません。
    でも、目標が正しく設定され、計画が正しければ、必ずいつか良い結果がでます。途中であきらめない。
  • 仲間:つらい時に励ましてくれて、良い時に一緒に喜んでくれる仲間や家族。
    大切にしなくてはいけません。普段も、仲間とのディスカッションを通じて考えがまとまることはしばしばあります。研究を成功させたければ、良い仲間を作るべきです。
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