一般社団法人日本医学教育学会 大学院教育委員会 主催
公開シンポジウムのご案内

 医学研究者を養成し世に輩出することは、医学・医療の進歩・発展のため不可欠のものであり、その役割を担う医科系大学院には社会から大きな期待が寄せられています。また、医師は生涯にわたって医学・医療の進歩・発展に貢献する必要があり、そのために臨床医であっても研究者としての経験を積むことは大切であるとの考えから、その場を提供する役割もまた医学系大学院、特に臨床系大学院には求められています。
 一方、厚生労働省のアンケート調査(平成24年)によれば、医学生の95%が臨床各分野の専門医資格取得を目指しているものの、学位取得を希望するものは40%にすぎず、医師の卒後教育における臨床系大学院の在り方が問われています。こうした状況をふまえ、将来のわが国の医学・医療の発展に資することを目的に、臨床系大学院の問題点を明らかにし、その解決策について議論することが必要と考えられます。
 日本医学教育学会大学院教育委員会では、これまで医学教育における大学院教育について議論を重ねてきました。その中で、1.専門医志向の多くの臨床医にとって博士課程の修業年数4年間が長いことが大学院進学の支障となっている、2.臨床医の学位として医学系専門職学位課程(Master of Public Health: MPHなど)も選択肢となり得るが、3.医学系専門職学位の社会的認知度はまだ高くないことから、その認知度向上を図るため、以下のような公開シンポジウムを企画いたしました。

各界の皆様のご参加をお待ちしております。