概要ならびに教育方針
概 要：
障害者歯科学分野は1999年の大学院改革に伴い，旧障害者歯科学講座より独立し特殊歯科領域の大学院として，1999年4月に誕生した．担当領域は障害者歯科および有病者歯科学分野であり，種々の先天的あるいは後天的な障害を有する患者に対して，顎口腔領域に後遺した機能的・形態的障害の再建・回復ならびに長期にわたる保存を図ることを目的とする．
教 育：
学生教育については，内容的には卒前教育というよりも，どちらかというと卒後教育的な色彩が強いため，障害者歯科学・有病者歯科学についての概略を理解させ，将来予想されるいかなる歯科医療状況にも対応できるような教育内容が組み込まれている．
臨 床：
身体的，精神的，医学的，情緒的およびこれらの重複した障害のために，歯科医療上，通法治療に困難を伴う患者をいわゆる歯科的障害者といい，これらの患者に適切な行動管理および全身管理を行いつつ，長期の口腔管理と咀嚼能力の改善を図ることを目的にしている．対象は1）肢体不自由などの身体的，あるいは，知的障害，自閉症などの行動管理を必要とするもの，2）内部疾患や歯科治療恐怖症などの理由で全身管理が必要な患者である．
