東京医科歯科大学は、教育理念の一つである「国際性豊かな医療人の育成」を推進するとともに、国際競争力を強化するため、本学と長年の交流実績があるチリ大学(チリ)とチュラロンコーン大学(タイ)との2つのジョイント・ディグリー(JD)プログラムを開設しました。
ジョイント・ディグリー(JD)とは、連携する大学間で開設された単一の共同の教育プログラムを学生が修了した際に、当該連携する複数の大学が共同で単一の学位を授与するものです。
東京医科歯科大学・チリ大学国際連携医学系専攻では「博士(医学)」の学位記が両大学の連名で発行され、東京医科歯科大学・チュラロンコーン大学国際連携歯学系専攻では「博士(歯学)」の学位記が両大学の連名で発行されます。
ジョイント・ディグリー・プログラムの意義とは?
ジョイント・ディグリー・プログラムの意義は、文部科学省より下記のとおり説明されています。
◇ 学生にとっての意義
①一つの大学では得られない高度で付加価値の高い学修機会の獲得
②複数の国の高等教育機関等が共同で提供した教育プログラムを学修したことによる優位性の証明
③労働市場や進学など国際的に評価されるキャリア形成
④より短い期間,少ない経済的負担で複数の大学の連名による学位取得
◇ 社会(企業・地域等)にとっての意義
①社会(企業・地域等)の必要とするグローバル人材の育成
②外国大学の学位を併せもつ学生としてその能力の判定が容易
③修了生が持つ我が国の大学と外国の大学を通じた人的ネットワークを獲得
④JD・DDの促進により国際展開に注力する大学が明確になることで,大学の特色を把握した上での採用活動が可能
⑤我が国の大学だけでは得難い,外国大学での教育を通じた生活やインターンシップの経験を,企業や地域の国際活動に即戦力として活用可能
【参考】
<日本語>我が国の大学と外国の大学間におけるジョイント・ディグリー及びダブル・ディグリー等国際共同学位プログラム構築に関するガイドライン【文部科学省】
<英語>我が国の大学と外国の大学間におけるジョイント・ディグリー及びダブル・ディグリー等国際共同学位プログラム構築に関するガイドライン【文部科学省】
◆各専攻の詳細については下記をご覧ください。
○東京医科歯科大学・チリ大学国際連携医学系専攻
○東京医科歯科大学・チュラロンコーン大学国際連携歯学系専攻
プログラム開設の経緯
平成24年8月 | 東京医科歯科大学は、教育理念の一つである「国際性豊かな医療人の育成」を推進するとともに、国際競争力を強化するため、本学と長年の交流実績があるチリ大学(チリ)とチュラロンコーン大学(タイ)との2つのジョイント・ディグリー(JD)プログラムの検討を開始しました。 |
平成26年11月 | 我が国では法令上、海外大学とのJDプログラムは認められていませんでしたが、大学設置基準等が改正され、我が国でも海外大学とのJDプログラムを運営するための国際連携専攻を設置できるようになりました。 |
平成27年3月 | 文部科学省へ申請し、その審査の結果、平成27年6月15日に我が国で初めてJDプログラムを運営するための2つの国際連携専攻の設置が認められました。 |
平成28年4月1日 | チリ大学とのJDプログラムが開始しました(入学者1名)。 |
平成28年8月1日 | チュラロンコーン大学とのJDプログラムが開始しました(入学者3名) |