プログラム開発の背景・動機

  • 医学・歯学教育において、大学病院における臨床実習は極めて重要。

  • しかし、
  • 臨床実習に協力を得られる患者数が減少している。
  • 在学期間内で実際に経験する症例数には限りがある。

  • そこで、
  • 患者数の減少による経験不足を補うために、コンピュータとの対話により実際の診療を疑似体験できる診療シミュレーション教材の開発、活用、普及を推進することを計画した。

プログラムの特徴

  • プログラマとの共同作業で作成する場合:

  •   経費と打ち合わせ時間を要する。
      教員の意図したとおりのものを作成することが困難。
  • 医学部、歯学部の教員が独自に作成する場合:

  •   教員が誰でも作成できるものではない。
      医学、歯学全般を網羅するシナリオを多数用意することが困難。

そこで、

本学独自のコンピュータシミュレーション教材作成支援ツールを開発し、コンピュータの専門家でない教員が簡単に作成できるように工夫を行った。


教材作成数の推移

シミュレーション教材作成支援ツールの使用開始後、教材作成数が飛躍的に増加した。
教材作成数


教材作成支援ツールの操作画面例

教材作成支援ツールの操作画面例

教材作成に要する時間と技能
  • デジタル資料がそろっており、診療シナリオが頭の中にある場合、1症例の作成時間は、1時間〜3時間程度
  • ワープロの使用経験があれば、教材を作成可能