細胞間コミュニケーション

 
 

多細胞生物は多くの種類に分化した細胞から成り立ち、細胞同士のコミュニケーションによって恒常性が保たれ、個体として統率された生物になっている。細胞間の情報伝達には神経による電気的シグナルやホルモンなどによる液性因子による伝達方法のほかに、細胞同士の細胞質が直接つながるギャップジャンクションを介した伝達方法がある。ギャップジャンクションを構成しているタンパクはコネキシンと呼ばれ、ほ乳類ではコネキシン43が最も多く発現している。私たちはこのコネキシン43の発現制御機構、細胞間情報伝達の生理的意義の解明を目指して研究を行っている。

 

コネキシン43に関するテーマ

1、コネキシン43の代謝



Connexin43-GFP

in HeLa cells











2、コネキシン43による細胞機能調節機構


Communication

FRAP解析

 

上の図はマウス頭蓋骨を共焦点顕微鏡で撮影した像をソフトウェアで処理することにより細胞と細胞のつながりを可視化したものです。緑色は骨芽細胞、黄色は骨基質中の骨細胞を表しています(Zeiss)。骨芽細胞の間や骨細胞の間、また骨芽細胞と骨細胞の間にCx43で構成されるギャップジャンクションが存在することがわかっています。