実施中のプログラム

岡田 随象

実験中のプログラム

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頭蓋や顎、顔面といった頭部のそれぞれの領域が、お母さんのお腹の中にいる胎児期に、どのような発生プログラムによって、協調し合って作り上げられるのかについて研究しています。
哺乳類の頭蓋顎顔面領域は非常に特殊化されている部分が多いため、哺乳類を他の動物と比較することで、進化的な視点からも研究を進めています。

幼少期から、地球上には、なぜさまざまな「かたち」を持つ生物がいるのか不思議に思っていました。ちょうど私が大学生の頃、その「かたち」の多様性を、胎児期の発生を比較することで、明らかにしようとする研究が盛んになってきたため、この研究分野に迷わず進みました。
さらにもっと根源的には、物事が少しずつ移り変わっていくさまに興味があります。ですので、以前から興味のあった生物学の中でも、個体レベルでは発生学、さらに大きな時間軸では進化という研究分野に魅かれたことが今の仕事につながっています。

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頭蓋顎顔面領域に見られる先天異常の疾患には「口唇口蓋裂」、「第1第2鰓弓症候群」などがありますが、このような疾患の原因遺伝子の特定や発症メカニズムに迫ることができるのではないかと期待しています。

発生過程を通じて「かたち」が作られていく過程を理解するためには、細胞生物学、分子発生学、形態学、解剖学などの知識を総動員しなければならないと考えています。そのため、異分野の研究をどう有機的につなげていくことができるかを常に考えながら研究を進める必要があると思っています。

私の共同研究者がテニュアトラック教員をやっていましたので、その話を聞いたり、実際に研究室を見せていただき、自分もチャレンジしたいと考えたのがきっかけです。

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基幹・研究・重点大学(リサーチ・ユニバーシティ)に選ばれていることは以前から知っていましたが、実際にセミナーやシンポジウムが日常的に行われており良い刺激にもなりますし、大学内を見ても、非常に活発に最先端の研究に取り組んでおられる研究者が多いと感じています。

大きな責任感を感じますが、テニュア教員になったことが、より自分の成長につながっていくと思います。新しい環境に飛び込み、研究機器のセットアップから始めて、研究成果を挙げるまでの過程の中には、たくさんの未経験のことがあり、正直に言えば、大変さも感じますが、その一つ一つの過程が将来の自分の成長につながると信じて、頑張っていきたいです。

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私の研究分野はそれほど研究者人口も多くないため、自由に研究できる環境を探すのは非常に大変だと感じておりました。本学のように、特にこのような研究分野に対してテニュアトラック制度で教員を採用していただけるのは研究者にとっては大きなメリットだと思います。友人の研究者からもテニュアトラック制度の現状をヒアリングすることで、いろいろな大学の状況を知ることができ、自分の研究領域に限らず、テニュアトラック教員間の横のつながりが持てることにも期待しています。

頭蓋顎顔面領域の形成過程は非常に複雑ですが、それを一つひとつ紐解き、分かり易い言葉で説明できるように研究を進めていきたいです。
また、自分の研究結果が先天異常などの疾患の原因解明につながることを期待しています。

研究者プロフィール

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武智正樹 Masaki Takechi

分子発生学分野/テニュアトラック助教/博士(生命科学)

2001年 北海道大学理学部生物学科卒業
2003年 東京大学新領域創成科学研究科先端生命科学専攻修士課程修了
日本学術振興会特別研究員(DC1)
2006年 東京大学新領域創成科学研究科先端生命科学専攻博士課程修了
理化学研究所発生・再生科学総合研究センター研究員
2010年 シカゴ大学訪問研究員(兼任)
2011年 岩手医科大学解剖学講座助教
2014年1月 東京医科歯科大学・大学院医歯学総合研究科・テニュアトラック教員(助教)

メンター教員名簿

  職名 氏名
研究領域に最も精通している当該部局の分野等教授 (主メンター) 大学院医歯学総合研究科歯学系教授 井関 祥子
最先端研究を行っている教員 (副メンター) 難治疾患研究所教授 仁科 博史
大学院医歯学総合研究科医学系教授 金井 正美

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