Department of Mental Health and Psychiatric Nursing
(1)教育
1) 学部:精神科系看護学(疾病論)では精神障害に関して診断、症候学、治療などを学ぶが、とくに基礎的な事柄の理解に重点をおき、また患者をひとりの人間として全体的に把握するようにしている。精神保健については、ライフ・サイクル及び生活の場における精神保健上の諸問題をとりあげる。
2) 大学院(修士課程):精神保健、精神科看護学、精神医学の領域における基本的な理論や方法論を学ぶ。また、精神保健看護の領域における研究方法ならびに援助の展開や評価方法などについて専門職として必要な知識を学ぶ。今年度から、臨床の場での看護実践事例検討を定期的に行い、個々の精神障害者の理解の質を高めると共に、問題発見・解決能力を培う試みを行っている。
(2)研究
1) 精神障害の臨床精神病理学的研究
2) 精神保健看護、社会精神医学に関する研究
3) 創造性の病理に関する研究(病跡学、表現病理学および芸術療法)
業 績
[原 著]
1. 右京チヨ,佐藤三枝子,茶谷知代,栗栖瑛子:精神科訪問看護を受ける精神分裂病者の予後について.QualityNursing.1996;2(8):700-707.
2. 長井暢子,栗栖瑛子:「患者−看護者」関係についての一考察.Quality Nursing.1996;2(11):981-989.
3. 國生拓子:境界例水準の思春期強迫神経症患者に対する限界設定についての考察,日本精神保健看護学会誌.1996;5(1):15-22,
[著書・訳書]
1. 小見山實,大森健一,中根晃,宮本忠雄編:生と死の精神病理.岩崎学術出版.1996
2. 小見山實:ICD−10をめぐって.上島国利編:精神分裂病をめぐる最近の話題3.ライフサイエンス出版.1996
3. 宮本忠雄,小見山實監訳:アンリ・エー 幻覚V,「線形」病態発生論,金剛出版.1996
[その他]
1. 國生拓子:転移・逆転移,月刊ナーシング ,1996;16(12):70-76.
2. 國生拓子:睡眠の機能とその障害について,精神科看護,1996;55号:39-43.
3. 國生拓子:地域リハビリテーションにおける看護婦の役割について考える,精神科看護,1996;55号:15-22.
4. 國生拓子:精神科入院患者の成人病及び身体合併症に関する疫学的調査とその看護援助に関する研究.平成8年度財団法人笹川医学医療研究財団助成金