総 合 講 義
General Medical Technology
生体検査科学専攻教員
総合責任者:生体検査科学専攻主任
1 科目の概要
従来の卒業試験にかわる総括的な試験として,平成9年度から総合講義として科目が新設され,各講義内容をふまえて総合講義試験として行われるようになってきている。
2 教育方針・教育目標
検査技術学専攻を卒業後,どのような職種に進もうとも,臨床検査技師の資格を取得しておくことが肝要である。専門科目の講義,実習の大半を終了し,臨地実習を行っている4年生の後期に,もう一度臨床検査学の全般にわたる科目について,重要,かつ,up-to-dateな臨床検査学に関する知識を整理しつつ講義を行い,確実な知識として身に付けることを目標とする。
3 教育内容
各講義科目の担当教員がそれぞれの専門分野の特徴を包含しながら,生体検査科学専攻教員が講義を行い,さらに,臨床検査学に関する最新の知識について専門家から学ぶ。詳細日程は別途掲示する。
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up-to-dateな知識に関する講義一覧 |
講 義 担 当 者 |
1 |
21世紀の臨床検査の動向 |
東京大学院教授 矢富裕 |
2 |
今からの臨床検査技師に求められるもの |
国際医療福祉大学教授 渡辺清明 |
3 |
遺伝医療と検査 |
千葉大学大学院教授 野村文夫 |
4 |
動脈硬化のための臨床検査 |
自治医科大学付属大宮医療センター教授 櫻林郁之介 |
5 |
検査部における血液検査の将来と展望 |
慶應義塾大学教授 村田満 |
6 |
21世紀の臨床検査技師の役割 |
千葉科学大学教授 三村邦裕 |
7 |
生化学検査における栄養状態の評価 |
昭和大学教授 五味邦英 |
8 |
看護学の立場から《医療チームの連携をめぐって》 |
宮本 真巳 |
〔単位〕必修2単位
〔場所〕保健衛生学講義室1(医歯学総合研究棟18階)
4 教科書・参考書
特に指定しない。第2学年から使用された各教員の教科書は参考書と考えられる。
5 他科目との関連
基礎ならびに専門の臨床検査に関係する全ての科目が関連している。
6 受講上の注意
全講義の出席を原則とする。出席不足のものは総合講義試験(T),総合講義試験(U)の受験を認めない。
7 成績評価方法
第4学年後期に総合講義試験(T),総合講義試験(U)として2回に分け,4年生の卒業認定のための最終試験として行う。総合講義試験(T),総合講義試験(U)の各問題数は100題,総計200題とし,1),2)は基礎的問題とし,3)〜13)の科目に関しては国家試験出題基準に準ずる。
試験科目と出題責任者は下記に示す。
総合講義試験(T)100題
出題責任者 問題数
1)解剖学・生理学 佐藤 健次 15
2)生化学・薬理学 吉岡 耕一 10
3)臨床医学総論・臨床病理学 宮里 逸郎 10
4)病理学・病理検査学 滝澤登一郎 15
5)検査管理学総論・検査管理学・
医学総論・遺伝子診断 原 諭吉 10
6)公衆衛生学・関係法規 眞野 喜洋 10
7)情報科学・医用機器学・医用工学 若松 秀俊 10
8)血液検査学(染色体を含む) 小山 高敏 20
総合講義試験(U)100題
9)生理検査学 松浦 雅人 25
10)化学検査学 未定 20
11)一般検査学・放射性同位元素技術学 未定 15
12)免疫検査学・輸血検査学 窪田 哲朗 20
13)微生物学・医動物学・病原体検査学 岡村 登 20
8 試験結果の判定基準
原則として,「総合講義試験T」と「総合講義試験U」を合計し,正解が出題数の60%以上の者を合格とする。
ただし,60%以上正解した者であっても,13の出題科目個々において,60%に満たない場合は,出題科目別に再試験を行うものとする。再試験において成績の向上が見られない場合は,不合格とすることがある。
9 3年次編入学学生の合格基準等
3年次編入学学生の合格基準は,下表に示す講義科目の中から2科目以上を3年次または4年次に履修し,当該試験に合格することに加え,上記「8 試験結果の判定基準」により総合講義の試験に合格しなければ単位を与えない。
授 業 科 目 名 |
対象学年 |
人体構造学講義 病理検査学講義 血液検査学講義 生化学講義 分析化学検査学講義(T) 分析化学検査学講義(U) 医用システム情報学講義(T) 医用システム情報学講義(U) 生理検査学講義(T) 生理検査学講義(U) 病原体検査学講義(T) 病原体検査学講義(U) 免疫検査学講義 臨床病態学 |
2 2 3 2 2 3 2 3 2 3 2 3 3 4 |