看護技術論演習

Seminar of Nursing Clinical Skills

 

齋 藤 や よ い

 

1 科目の概要

この科目は、学内での講義と演習、さらに臨地実習の様々な場面で学んだ臨床看護の基本的知識および技術を確実なものにし、卒業後の臨床において患者に正確かつ安全な看護技術が提供できる土台づくりとして位置付ける。

看護学が専門分化し、さらに高度な知識や技術が要求される現代社会に対応すべく、看護実践の場で自らを磨き続けるための広い視野と発展の方法を、看護基礎教育の最終段階で、グループ学習を通して、主体的および主導的に学習するものである。

 

2 教育方針・教育目標

卒業後は、臨床における看護の専門職として、患者に提供する看護サービスは、正確な看護技術を伴っていることが基本であること、免許をもつ看護職は専門職として事故の責任を認識し、正確な看護技術を自らが習得していくものであることを、認識することである。そのために、看護技術の知識・技術習得に関してのグループ学習を通して、模擬授業と技術のデモンストレーションを行うことで、看護師の生涯学習に関して、臨床実践の場における教育活動の視点から理解することができる。

 

3 教育内容

   6つのグループに分かれ、担当する技術項目について学生自らが決定し、資料作成などの講義の準

  備をした後、模擬授業を行う。その後、技術のデモンストレーションを行い、クラス全員でベッドサイドでの演習を行う。その際には、その項目を担当したグループメンバーが必ずベッドに1人配置され、教員役となる。

 

回数

 日時

内容

担当者

 1

12/14()

2,3,4,5

オリエンテーション、グループ分け、テーマ決定

齋藤、二宮

 2

12/15()

2,3,4,5

グループ学習(資料作り、デモンストレーション練習)

齋藤、二宮

12/18()

3,4,5

模擬講義、デモンストレーション(グループ1、2、3)

齋藤、二宮

12/19()

2,3,4,5

模擬講義、デモンストレーション(グループ4、5、6)、ディスカッション

齋藤、二宮

 

〔単位〕必修1単位

〔場所〕講義室および実習室ほか

 

4 教科書・参考書

今までの授業で使用したものすべて。

 

5 他科目との関連

本科目は看護基礎教育における全学習内容を踏まえ、実践看護を念頭においた現任教育に近い意味合いをもつ。卒後、実践での発展および生涯学習につながる科目である。

 

6 医療における安全性への配慮と危機管理

日常の看護ケアの一つ一つにも安全を優先して、慎重に実践しなければならない。すなわち、安全の技術はすべての看護技術の要素であるから、全項目において安全を阻害する危険因子を考慮に入れながら、事故防止に重点をおく。

 

 

7 受講上の注意

グループ学習を基本とした授業なので、仲間や自己との関わりを通して、自己学習能力を養ってもらいたい。したがって、出席を重視する。さらに、自己の看護職者としての学習課題および生涯学習の方向を見出し、表現することで、主体的に授業に参加することを期待する。

 

8 成績評価方法

グループ学習および模擬授業に対する姿勢、発表内容に基づいて行う。