栄  養  学

Nutritional Science

 

佐 藤 千 史

 

1 科目の概要

栄養学の基礎および臨床応用について講義する。

 

2 教育方針・教育目標

人間はエネルギーを外部から取り入れ,体内で利用して活動している。この過程を解明する学問分野が栄養学である。個々の代謝は生化学,消化吸収は生理学の対象でもあるが,ここでは栄養素がどのようにして体内に入り利用されているのかを学ぶ。正常人における栄養のあり方を学ぶことは疾病予防の上で重要であり,また一方で病気における栄養のあり方(病態栄養学という)を学ぶことが重要である。栄養学の目的はこれらを総合的に理解することである。

 

3 教育内容

中心的になるものは消化・吸収,食品と栄養価,栄養過剰・欠乏の問題などである。また糖尿病の栄養管理は栄養学の知識を十分に応用している代表的なものといえよう。実際の病態については疾患論で学ぶので,ここでは基本的な考え方を提示する。

回数

日 時

項  目

内  容

担当者

1

10/2()

2

エネルギー代謝

基礎代謝,生活活動代謝について

佐藤()

2

10/23()

2

栄養素1

3大栄養素の意義,栄養所要量と日本の現状

3

10/30()

2

栄養素2

ビタミン・ミネラルの意義,栄養状態の判定

4

11/6()

2

ライフステージと栄養

各ライフステージにおける栄養

5

11/13()

2

消化吸収,食品学

1.栄養素の消化と吸収のメカニズム

2.食品の特性と加工調理による変化

6

11/20()

2

病態栄養,機能性食品

1.    栄養素の欠乏,過剰による疾患

2.    疾患予防・治療としての栄養(食事療法)

7

11/27()

2

栄養計算

1日の摂取食品からの栄養計算

8

12/4()

2

特別食の作成

課題特別食の献立作成と実地体験

〔単位〕必修1単位

〔場所〕保健衛生学講義室4(医歯学総合研究棟7階)

 

4 教科書・参考書

「五訂食品成分表2005年版」(女子栄養大学出版部),「食品80キロカロリーガイドブック」(女子栄養大学出版部),「糖尿病患者のための食品交換表」(日本糖尿病学会編:文光堂)は必携。いずれも将来にわたって活用できるので用意しておくこと。

 

5 他科目との関連

生理学,生化学の知識を応用するものであるので,それらの知識を整理しておく必要がある。また疾患とも密接に関連しており,疾患論と関連づけながら学ぶ必要がある。

 

6 受講上の注意

特になし。

 

7 成績評価方法

試験と演習のレポートで評価する予定。