看護管理学
Nursing
Administration
阿 部 俊 子
1 科目の概要
医療の国際的動向とわが国の特色を理解し,医療提供システム,医療ケアの質に関する概念,研究および実践を学ぶ。看護者としてのリーダーシップ,調整,カウンセリング,コンサルタント,教育,意志決定などの臨床実践能力を構築するための理論や技術を体系的に学び,看護マネージメントに関する研究の視点および実践能力を高める。
2 教育方針・教育目標
1)病院管理に関する研究及び活動の国際比較からわが国の特徴と位置づけを理解する
2)現代社会における医療・保健政策について学び,その中における看護の役割と使命を学ぶ
3)医療機関内医療,施設内医療,および地域医療における医療ケアの質の保証,および医療提供システムについて学ぶ。医療ケアの効果と効率とは何か,その評価方法,医療ケアの質の向上の方法論とその評価方法を学ぶ
3 教育内容
回数 |
日 時 |
項 目 |
内 容 |
担当者 |
1 |
5/14(金) 3 |
I看護管理学総説 II組織論 |
看護管理学とは何か (看護ケアの適切性と効率) 組織論 |
阿部俊子 |
2 |
5/21(金) 3 |
III 各論 1)
問題分析の方法 2)
看護ケアの標準化 |
根本問題分析のグループワーク 看護ケアの標準化に関して |
阿部俊子 |
3 |
5/28(金) 3 |
3) 看護部の組織と看護のマネジメント |
病院における看護マネジメントと,看護職としてのあり方の概念,さらには卒後教育について学ぶ |
嶋森好子 (京都大学医学部附属病院 |
4 |
6/4(金) 3 |
高瀬浩造 (医療情報部) |
||
5 |
6/11(金) 3 |
5)ヒューマンエラーとリスクマネジメント |
リスクマネジメントの基本概念 |
伊藤謙治 (東京工業大学) |
6 |
6/18(金) 3 |
電子カルテと看護情報 |
鈴木美穂 (ニューヨーク大学) |
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7 |
6/25(金) 3 |
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グループワーク |
阿部俊子 |
8 |
7/2(金) 3 |
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学生グループ |
〔単位〕選択1単位
〔場所〕第1講義室(3号館9階)ほか
4 教科書・参考書
随時 参考文献を配布
「看護管理Nursing Management」とは,「患者にケア,治療,そして安楽を与えるための看護スタッフメンバーによる仕事の過程」と定義される(Gillies,1995)。看護管理者の仕事とは,「もっとも有効なケアを患者およびその家族に与えるために計画し,組織し,指示を与え,そして入手できうる財政的・物質的・人的資源を統制すること」と定義される(Gillies,1995)。
この科目は,看護者を管理するための学びというよりは,これまで学習してきた看護各論において,患者ケアの仕事の過程を有効に効率的に行うための視座をもつためのものである。
6 受講上の注意
授業は講義中心の展開であるが,看護管理は看護ケアの仕事の過程を有効に効率的に行うための問題特定と具体的対策を立案できる視座をもつためのものであるので,プレゼンテーションやレポートなどで積極的に授業に参加することを期待する。欠席3回は単位認定対象としない。欠席1回で10点マイナス。遅刻は5点マイナス。
7 成績評価方法
レポート 40%
プレゼンテーション 30%
討論参加(グループワーク)20%
出席 10%