計 測 工 学

Instrumentation Engineering

 

石 田 明 允

 

1 科目の概要

医療および医学研究に用いられる生体計測技術の基礎を学習する。

 

2 教育方針・教育目標

臨床医学においても基礎医学研究においても,生体から得られる客観的,定量的計測データが不可欠である。そのため,生理機能検査,患者モニター,あるいは生理学研究に,いろいろな生体計測機器が使用される。しかし,生体計測機器が適切に使用されなければ,得られたデータは信用できない。そこで,本講では,信頼できる生体情報を得るための生体計測機器に関する基本的知識を身につけることを目標とする。

 

3 教育内容

8回の講義のうち,第1回は計測に関する一般的な基礎事項を解説し,第2回以降は,各種の生体計測法について解説する。

回数

日 時

項  目

内   容

担当者

1

6/11(水)

3

基礎事項

信号と雑音,計測システム,誤差と精度

石田明允

2

6/18(水)

3

圧力の計測

血圧,頭蓋内圧などの生体内圧の直接及び間接計測

3

6/25(水)

3

流れの計測

血流の直接および間接計測,呼吸の計測

4

7/2(水)

3

運動・力の計測

身体運動の計測,振動の計測

5

7/9(水)

3

温度・熱の計測

体温の計測,体表の温度および熱流の計測

6

7/16(水)

3

電気・磁気の計測

生体電気現象,磁気現象の計測

7

9/3(水)

3

化学量の計測

化学センサによる計測

8

9/10(水)

3

生体画像計測

各種イメージング技術の概説

〔単位〕選択1単位

〔場所〕講義室A(3号館4階)ほか

 

4 教科書・参考書

戸川達男:生体計測とセンサ,コロナ社,1986

T.Togawa,T.Tamura,P.A.Oberg:Biomedical Transducer and Instruments,CRC Press,1997

山越憲一,戸川達男:生体用センサと計測装置,コロナ社,2000

 

5 他科目との関連

医用機器学,医用工学,電子工学と関連がある。

 

6 受講上の注意

興味ある問題をみつけ,文献やインターネットなどでさらにくわしく調べること。

 

7 成績評価方法

レポート提出。