島 内 節
1 科目の概要
地域看護学総論は,人々の健康問題やそれに関連する生活上の問題を,幅広い視野をもって総合的に解決するための基盤となるものである。
2 教育方針・教育目標
地域看護は,地域の健康問題の把握に基づき,家庭や地域社会で生活する人々を対象とする。地域看護は,健康の保持・増進,疾病の予防,健康障害者の健康回復と悪化の予防,リハビリテーションなど地域でなされる保健・医療・福祉活動の地域ヘルスケアシステムの中でサブシステムとして機能する。現在行われている地域看護に関係する諸制度を,地域看護の歴史や実際の活動の学習を通して考える。地域の特色を把握した上で,ライフサイクル,健康レベル,疾病のプロセスに合わせたセルフケアに基づく,看護の方法の選択と,諸機関との協同で組織的に地域看護活動を展開するための基礎を習得する。
教育目標は以下のとおりである。
1)地域看護活動の目的,活動の成立要件,活動のすすめ方の基本的なプロセスを理解する。
2)ヘルスケアシステムにおける地域看護の機能を理解する。
3 教育内容
4/19,4/26,5/10(8コマ 16時間)
日 時 |
講 義 内 容 |
担当者 |
4/19(金)1・2限 |
地域看護の定義と目的および活動方法 |
島内 節 |
4/19(金)4・5限 |
地域保健の法律と地域看護活動の歴史 |
森田久美子 |
4/26(金)1・2限 |
地域看護の対象と活動の展開 |
河野あゆみ |
5/10(金)1・2限 |
保健医療福祉活動と住民参加 |
石川左門 |
4 教科書・参考書
教科書(必携)
1)日本看護協会編:保健婦(士)業務要覧,日本看護協会出版会
参考書
1)島内節・久常節子編:地域看護学総論,医学書院
2)ローレンスW・グリーン著,神馬征峰他訳:ヘルスプロモーション,医学書院
3)島内節・久常節子編:地域看護学D 地域活動と評価,医学書院
4)「国民衛生の動向」:厚生統計協会
5)日本看護協会:これからの地域保健における保健婦(士)活動指針,日本看護協会出版会
6)「衛生行政大要」:公衆衛生協会出版
7)東京都衛生局:保健婦活動指針,東京都衛生局
5 他科目との関連
地域看護の科目の基盤となるものとして位置づけられている。そして基礎看護学や臨床看護学の各科目と地域看護学との接点領域でもあり両者の相違や関連も明らかにする。
6 受講上の注意
本教科は,講義のみではなく,課題について考えるディスカッション,グループワーク等で構成される。学生間の積極的な意見交換を期待する。
7 成績評価方法
定期試験,レポート,出席