井 上 智 子
1 科目の概要
成人看護学は,1〜4で構成している。そのうち,1は成人期にある人々の特徴を理解し,外科的治療および内科的治療を必要とする患者の急性期から回復期,および慢性期にいたる疾病段階にある人々に対して必要な看護の原則について講義を通して学ぶ。これを通して,健康障害のある患者の看護を身体系統別に理解する上での基礎的知識を養う。
2 教育方針・教育目標
1)成人期にある人々の特徴を理解できる。
2)外科的治療を必要とする患者の看護ケアを理解できる。
3)内科的治療を必要とする患者の看護ケアを理解できる。
4)回復期,慢性期,退院に関する看護ケアを理解できる。
3 教育内容
回数 |
項 目 |
講 義 内 容 |
担当者 |
1 |
成人看護学概論(1) |
成人期の特徴と成人各期の理解 |
井上智子 |
2 |
成人看護学概論(2) |
成人の健康問題とその影響 |
〃 |
3 |
成人看護学概論(3) |
成人の健康生活を促す看護 |
〃 |
4 |
手術看護(1) |
術前の患者の状態の理解 |
〃 |
5 |
手術看護(2) |
術前患者に必要な看護活動 |
〃 |
6 |
手術看護(3) |
術中の患者の状態の理解と看護活動 |
〃 |
7 |
手術看護(4) 〈術直後の看護〉 |
術直後における患者の病態および心理反応の特徴とアセスメント・看護活動 |
熊谷有見子 |
8 |
手術看護(5) 〈術後の看護1〉 |
術後における患者の身体的身体的・心理的社会的特徴とアセスメント,合併症予防および早期離床を目的とした看護活動 |
〃 |
9 |
手術看護(6) 〈術後の看護2〉 |
術後における患者の手術後の後障害への適応に向けた看護の役割と家族支援 |
井上智子 |
10 |
がん看護(1) |
がん患者に対する統計,がんの集学的治療の特徴と治療に伴うさまざまな苦痛・不快の緩和方法,がん患者の心理的・社会的特徴について |
牛久保美津子 |
11 |
がん看護(2) |
がん性疼痛と疼痛緩和,およびがん患者を取り巻く告知やインフォームドコンセント,QOLについて |
〃 |
12 |
慢性病患者看護(1) |
慢性疾患の動向,慢性疾患患者の特徴,および慢性疾患患者を理解する上でのコンプライアンス,セルフケア,セルフヘルプグループなどの基本的概念について |
〃 |
13 |
慢性病患者看護(2) |
慢性疾患患者の生活支援方法とQOLについて |
〃 |
14 |
退院指導(1) |
退院調整活動の理解 |
吉田千文 |
15 |
退院指導(2) |
退院調整活動の実際 |
〃 |
4 教科書・参考書
テーマによる参考図書の紹介
5 他科目との関連
6 受講上の注意
解剖・生理学,病態学を習得のこと。
7 成績評価方法
学期末筆記試験,および課題レポートにより評価する。