野 田 政 樹
1 科目の概要
骨疾患の病態生理学ならびに検査学の概要を講義する。
2 教育方針・教育目標
検査学における物理化学の応用として,骨粗鬆症に関わる検査項目の理解とその基礎となる疾患についての教育を行う。
3 教育内容
疾患としての骨粗鬆症の細胞生物学的ならびに分子生物学的な背景と内分泌学的な生体内における調節動態の面からのこの疾患に対する理解を図り,またこれを踏まえて臨床検査における骨粗鬆症の診断ならびに評価指標についての講義を行う。
回数 |
項 目 |
講 義 内 容 |
担当者 |
1 |
骨粗鬆症の基礎 |
疾患としての骨粗鬆症のアウトラインを講義する |
野田政樹 |
2 |
骨形成の細胞生物学 |
骨形成の主役となる骨芽細胞の細胞生物学・分子生物学について講義する |
〃 |
3 |
骨基質蛋白の分子生物学 |
骨基質蛋白の遺伝子,蛋白の構造およびその機能について講義する |
〃 |
4 |
骨吸収の機構 |
骨吸収の担い手である破骨細胞の分化・機能の制御の分子機構について講義する |
〃 |
5 |
カルシウム代謝制御の内分泌学 |
生体内のカルシウムレベルの制御に関わるホルモンについて講義を行う |
〃 |
6 |
カルシウム代謝制御に関わるサイトカイン |
破骨細胞および骨芽細胞の細胞間制御に関わるサイトカインについて講義する |
〃 |
7 |
骨粗鬆症の臨床検査学 |
骨粗鬆症に関連する臨床生化学・骨量検査に関わる検査法について講義を行う |
〃 |
8 |
骨代謝疾患と遺伝子異常/学生発表 |
骨の代謝に関わる遺伝子異常に基づく疾患群についての講義を行う |
〃 |
4 教科書・参考書
新・分子骨代謝学と骨粗鬆症 松本俊夫 (メディカルレビュー社)
5 他科目との関連
内科・内分泌学および整形外科学の内容について関連する講義内容となる。
6 受講上の注意
4に挙げた参考書あるいは内科学・内分泌学ならびに整形外科学の全身性骨疾患の項目を予習しておくこと。
7 成績評価方法
毎回の小テストおよびそれぞれの学生による研究発表出席点ならびに試験により評価する。