総　合　講　義

General Medical Technology

生体検査科学専攻教官

責任者：生体検査科学専攻主任

佐　藤　健　次

１　科目の概要

従来の卒業試験にかわる総括的な試験として，平成９年度から総合講義として科目が新設され，各講義内容をふまえて総合講義試験として行われるようになってきている。

２　教育方針・教育目標

検査技術学専攻を卒業後，どのような職種に進もうとも，臨床検査技師の資格を取得しておくことが肝要である。専門科目の講義，実習の大半を終了し，臨地実習を行っている４年生の後期に，もう一度臨床検査学の全般にわたる科目について，重要，かつ，up-to-dateな臨床検査学に関する知識を整理しつつ講義を行い，確実な知識として身に付けることを目標とする。

３　教育内容

各講義科目の担当教官がそれぞれの専門分野の特徴を包含しながら，生体検査科学専攻教官が講義を行い，さらに，臨床検査学に関する最新の知識について専門家から学ぶ。日程は別途掲示する。

	up-to-dateな知識に関する講義一覧	講　義　担　当　者
1	医学における臨床検査技師の役割	東京大学大学院教授　中原一彦
2	医療と臨床検査　－臨床検査の今後のあり方－	慶應義塾大学教授　渡辺清明
3	アルコールと肝　－最近の話題－　臨床医学の立場から	千葉大学大学院教授　野村文夫
4	臨床検査の将来	自治医科大学付属大宮医療センター教授　櫻林郁之助
5	遺伝子検査の将来	浜松医科大学教授　前川真人
6	糖尿病とその合併症，および文学	横須賀共済病院中央検査部部長　木嶋祥麿
7	介護保険と医療職の役割	在宅ケア看護学教授　島内　節

４　教科書・参考書

特に指定しない。第２学年から使用された各教官の教科書は参考書と考えられる。

５　他科目との関連

基礎ならびに専門の臨床検査に関係する全ての科目が関連している。

６　受講上の注意

全講義の出席を原則とする。出席不足のものは総合講義試験（i），総合講義試験（ii）の受験を認めない。

７　成績評価方法

第４学年後期に総合講義試験（i），総合講義試験（ii）として２回に分け，４年生の卒業認定のための最終試験として行う。総合講義試験（i），総合講義試験（ii）の各問題数は６０題とし，試験範囲は総合講義の内容ならびに臨床検査技師国家試験の出題範囲とする。

試験科目と出題責任者は下記に示す。

総合講義試験（i）６０題

出題責任者　　　問題数

１）解剖学・生理学　　　　　　　　　　　　　佐藤　健次　　　１０

２）生化学・薬理学　　　　　　　　　　　　　吉岡　耕一　　　１０

３）臨床医学総論・臨床病理学　　　　　　　　宮里　逸郎　　　１０

４）病理学・病理検査学　　　　　　　　　　　神山　隆一　　　１０

５）検査管理学総論・検査管理学・医学総論　　原　　諭吉　　　　５

６）公衆衛生学・関係法規　　　　　　　　　　眞野　喜洋　　　　５

７）情報科学・医用機器学・医用工学　　　　　若松　秀俊　　　１０

総合講義試験（ii）６０題

８）血液検査学　　　　　　　　　　　　　　　小山　高敏　　　１０

９）生理検査学　　　　　　　　　　　　　　　大久保善朗　　　１０

10）化学検査学　　　　　　　　　　　　　　　芝　紀代子　　　１０

11）一般検査学・放射性同位元素技術学　　　　芝　紀代子　　　１０

12）免疫検査学・輸血検査学　　　　　　　　　窪田　哲朗　　　１０

13）微生物学・医動物学・病原体検査学　　　　岡村　　登　　　１０

８　試験結果の判定基準

原則として，「総合講義試験i」と「総合講義試験ii」を合計し，正解が出題数の60％以上の者を合格とする。

ただし，60％以上正解した者であっても，13の出題科目個々において，60％に満たない場合は，出題科目別に再試験を行い，成績の向上が見られない場合は，不合格とすることがある。

９　３年次編入学学生の合格基準等

３年次編入学学生の合格基準は，下表に示す講義科目の中から２科目以上を１４年度又は１５年度に履修し，当該試験に合格することに加え，上記「８　試験結果の判定基準」により総合講義の試験に合格しなければ単位を与えない。

１４年度

授　業　科　目　名

対象学年

人体構造学講義

病理検査学講義

血液検査学講義

生化学講義

分析化学検査学講義（i）

医用システム情報学講義（i）

医用システム情報学講義（ii）

生理検査学講義（i）

生理検査学講義（ii）

病原体検査学講義（i）

免疫検査学講義

遺伝子検査学講義

２

３

２

３

２

３

２

３

１５年度