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第3回 若手インスパイアシンポジウム(2011.02.19)

全体代表者の総括

本シンポジウムは、脳統合機能研究センター(CBIR)に所属する東京医科歯科大学の基礎・臨床16分野が一堂に会し、各分野の若手研究者が最新の研究成果を発表、意見交換を通じた研究の発展及び相互交流の促進を目的に開催されました。第3回となる今回は2011年2月19日(土曜日)に開催され、曇り空の冷え込んだ週末の朝9時30分開始にもかかわらず、CBIR、御茶ノ水ニューロサイエンスアソシエイション(ONSA)メンバーを中心に教員、ポスドク、医員、大学院生、医学部生など昨年より多い、100名近い方々にご参加頂くことができました。第一部の口頭発表では、代表者による「ホットトピック」の発表を全分野にお願いしました。細胞からモデル動物、患者まで様々な対象を用いた、神経変性疾患・精神疾患・学習・発達障害・ゲノム・発生・神経回路・脳機能画像診断・シグナル伝達など多様な分野の最新成果が発表され、活発なディスカッションが行われました。第2部のポスター発表では、大学院生を中心とした発表者21名が、2分間のショートプレゼンテーションと2題の質疑を行いました。対象は口頭発表よりもさらに多岐にわたり、治療法・治療薬スクリーニング・診断法・細胞分化誘導・分子機能・分子動態・発生・学習・神経回路・画像診断・神経変性疾患・脱髄疾患・モデル動物・シグナル伝達などについての研究が発表されました。また、口頭発表とは異なり、よりプレリミナリーな話題を聞けることがポスター発表の醍醐味でもありました。発表時間の延長と、途中二度挟まれた自由討論により、昨年も盛り上がりを見せた議論がより活発化しました。また終了後の参加者全員の投票により優秀賞を決定し、いずれも劣らぬ魅力的な発表をされた藤田啓史氏(システム神経生理学分野)、平井志伸氏(病態代謝解析学分野)、本田圭司氏(耳鼻咽喉科学分野)の3名が選出されました。引き続いて学内で開催された懇親会では優秀賞の表彰が行われ、和やかな雰囲気で懇親を深めました。活発なディスカッションが終日行われ、モデル動物での成果に対する臨床の先生方からの有用な助言、臨床応用に向けた基礎研究成果の応用、共同研究の開始など、基礎・臨床融合型センターを目指すCBIRならではの基礎と臨床の垣根を超えた若手研究者同士あるいは若手と教員の交流が随所に見られました。「異なる分野の話が刺激になった」とのコメントが様々な方から寄せられ、シンポジウムの目的を達成できたと安堵しております。多くの大学院生に発表・議論と表彰の機会を、また研究に興味を持つ医学部生に、様々な研究に多様なアプローチで取り組むCBIRを知る機会を提供できたことも本シンポジウムの成果ではないかと考えております。今後も定期的に若手研究者交流会を開催し、知識・技術を保管し合うことで、基礎・臨床融合型センターとしてのCBIRがますます発展していくものと確信しております。最後にこの場をお借りして、ご多忙の中、本シンポジウム開催にご尽力いただいた水澤センター長、各分野担当者の先生方、研究協力掛の皆様に心より御礼申し上げます。

担当者代表:田村拓也(神経病理学分野)

ポスター賞受賞者

藤田啓史(システム神経生理学分野)「小脳縦縞コンパートメント構造の発達-縦縞可視化マウスを用いた解析」

平井志伸(病態代謝解析学分野「RP58, a negative regulator of Idl-4 genes, controls the population of astrocytes in developing cereberal cortex」

本田圭司(耳鼻咽喉科学分野)「民生用デジタルカメラとフリーソフトウェアによる急速眼球運動計測」