東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 バイオデザイン分野

サイトマップ

研究領域RESEARCH

手術戦略デスク:手術室における遠隔モニタリング・治療支援システム

 手術室内の診断・治療情報は多岐に渡り,また治療スタッフはそれぞれ自分の担当作業に集中しているため,室内の他の部分で行われている事項についての情報を得ることは簡単ではありません.例えば,麻酔医は患者の全身状態の管理とコントロールを行うコンダクターの役割を担うにもかかわらず,患者の状態に変化が生じたときに術野内で何が行われているかをリアルタイムに直接確認することは難しい状況にあります.チーム医療として先端治療を確立するためには,術中情報を統合し手術を統括するHead Quarterとなる医師と全てのスタッフが容易に情報を共有する必要があります.本研究では,術中情報を統合表示し,手術室内及びリモート戦略拠点(Head Quarter)より手術室内機器情報のモニタリングと操作を可能にするリモート手術支援システムを開発しています.

 試作したシステムは,PC,カメラ,患者モニタからなり,手術室内の映像・音声,及び患者のバイタル情報の獲得にはマイクとUSB接続小型PCカメラ,及び小型CCDカメラを設置しています.小型CCDカメラは手術室の各所に設置され映像を取得し,遠隔側から適宜映像チャンネルをネットワークを介して変更できるよう,LAN経由で入力・出力対応を変更できるマトリックススイッチャを介してPCへ取り込まれ,配信されます.また手術室内コンピュータ機器のネットワークを介しての遠隔操作も可能となっています.

 この試作システム「手術戦略デスク」は東京女子医大学脳神経外科・先端生命医科学研究所にて臨床運用されています

Fig. 手術戦略デスク(初期試作機)

Related publications

清水健太郎,村垣善浩,中村亮一,鈴木孝司,伊関洋,脳神経外科における遠隔手術に適する映像圧縮率とその品質に関する新たな評価法とその結果,日本コンピュータ外科学会誌,11(2):75-80,2009

中村亮一 , 村垣 善浩, 櫻井 康雄, 南部 恭二郎, 伊関 洋、術中情報統合・提示・処理のための「手術戦略デスク」の開発、日本コンピュータ外科学会誌、7(3):355-356、2005

中村亮一 , 村垣 善浩, 櫻井 康雄, 南部 恭二郎, 丸山 隆志 堀 智勝 , 伊関 洋, Network-based手術情報統合提示システム「手術戦略デスク」の開発 , 第64回日本脳神経外科学会総会, 横浜 , 10月5-7日, CD-ROM, 2005