東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 バイオデザイン分野

サイトマップ

研究領域RESEARCH

近接覚ナビゲーションシステム

 本研究ではナビゲーションシステムにおける問題として,1)現在の作業ポイントの重要度やそこまでの3次元的な距離という手術に必要な要素を,ナビゲーション画面(2次元)上に表示される医用画像から瞬時に獲得することが困難,2) 術者は術野に集中するため,ナビゲーション情報をリアルタイムに直接画面から視覚的に獲得することが困難,という点に着目しています.我々は治療関心領域を術中に高速セグメンテーションし,関心領域のみを直感的(視覚的・音により聴覚的)に確認することのできるナビゲーションシステムをベースに,さらに,関心領域周辺もしくは内部に距離マップを表示することにより,術者に治療対象領域・回避領域への接近度の直感的かつ定量的な理解(感覚)を提供する新しいナビゲーション,「近接覚」ナビゲーションシステムを開発しています.

 この「近接覚」ナビゲーションシステムの臨床でのアプリケーションとしては,脳腫瘍摘出術における最適な腫瘍摘出カットパスへ誘導する近接覚(最適なカットラインから外れると音が変化),腹腔鏡下肝切除術における肝臓内血管系(損傷危険領域)への注意喚起を行う近接覚の開発を行っています.

Fig. 脳腫瘍外科用近接覚ナビゲーション

Related publications

Marina Kobayashi, Ikuma Sato, Ryoichi Nakamura, Surgical Navigation with Distance Sensation Using Force Feedback for Robotic Surgery, Journal of Medical Imaging and Helthcare Informatics, 3(1):120-124, 2013

Y. Honda, H. Kawahira, I. Sato, R. Nakamura, Evaluation of surgical navigation system with “distance sensation” for laparoscopic surgery, 26th International Congress on Computer Assisted Radiology and Surgery (CARS2012), Pisa, Italy, June 27-30, 2012, Int J of CARS, 7(suppl1):S447-9, 2012

中村亮一,本多有芽,佐藤生馬,手術ナビゲーションシステムにおける「近接覚」提示誘導法の提案と評価,日本コンピュータ外科学会誌,14(2):63-69,2012

中村亮一,「近接覚」提示ナビゲーションによる新たな精密治療誘導,第50回日本生体医工学会大会 オーガナイズドセッション「医用画像処理・表示」,東京,4月30日,2011,生体医工学 49(Supple1):135,2011

本多有芽,佐藤生馬 ,中村亮一,腹腔鏡下手術における近接覚手術ナビゲーションシステムの有効性の評価,第20回日本コンピュータ外科学会大会,横浜,11月22-24日,2011,日本コンピュータ外科学会誌 13(3):280-1,2011 本多有芽,中村亮一,佐藤生馬,増強近接覚を用いた手術ナビゲーション法の提案と評価,第50回日本生体医工学会大会,東京,4月29日-5月1日,2011,生体医工学 49(Supple1):92,2011

中村亮一,鈴川浩一,村垣善浩,堀智勝,伊関洋,正常組織との境界までの距離を表示・警告する脳腫瘍手術用等高線ナビゲーションシステム, 第65回社団法人日本脳神経外科学会総会,京都,10月18-20日,2006

R. Nakamura, H. Suzukawa, Y. Muragaki, H. Iseki, Neuro-navigation system with colour-mapped contour generator for quantitative recognition of task progress and importance, Int J CARS, 1(supple1):489, June, 2006

中村亮一 , 鈴川浩一, 村垣善浩, 伊関洋,直感的な作業進捗度・重要度理解のためのカラー等高線機能を備えた脳神経外科手術用ナビゲーションシステム,日本コンピュータ外科学会誌,7(3):423-424,2005