東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 バイオデザイン分野

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研究領域RESEARCH

高機能・多自由度手術デバイス

 低侵襲手術(説明はこちら)で自由度の高い難しい作業を実現するために、腹腔内で高い自由度と機能を持ち様々な作業を可能にする多機能外科手術デバイスの研究を行っています。

○変形・成形式鉗子

 近年の内視鏡下手術ではより低侵襲に内視鏡下手術を行うために使用する術具の細径化が望まれています.しかし,鉗子の細径化を行うと把持部分も小さくなってしまい臓器把持が困難になるなど鉗子としての機能性に制限が出てきてしまいます.そのため,鉗子の細径化と鉗子先端部の高機能化・大型化を両立したいというジレンマが生じています.

 そこで本研究では低侵襲性の向上と術具の高機能化を両立させるために,挿入時は細径棒状であり,体腔内で変形し鉗子先端部が大型化する,「先端変形・成形式鉗子」の開発を行っています.この機構により,従来の鉗子では不可能であった挿入孔のサイズより大型の把持部を持つ鉗子の使用が可能になります.現在ではφ3mmのポートから挿入してφ5mm鉗子と同等の大きさの把持部を瞬時に形成するφ3mmLITE鉗子の開発を達成しています.

 また内視鏡下手術では,術具を用途に合わせて交換しトロッカーからの体内への挿入・抜去を頻繁に行うことが,開腹手術に比べ手間と時間のかかる作業となっています.そこで術具交換回数を減らすべく,LITE機構を応用して2つの機能(細い把持部と大きな把持部)を持つ鉗子を開発しました.この術具は,特に術具交換に手間のかかる手術ロボットに有用であることが期待されています.

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特許情報

発明者:中村亮一,中路景暁
発明の名称:「手術用器具
特許番号:特許第5751554号
登録日:2015年5月29日
出願番号:特願2011-127195
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発明者:中村亮一,阿部貴大
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○多自由度鉗子マニピュレータ・超音波凝固切開装置

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