2年生で学会デビュー! 〜 生体分子分光学演習

古荘泰佑君(20)(発表時 医学科2年生)は日本化学会第86春季年会(平成18年3月27日〜30日、船橋)にて、「ATR-FTIR法によるキンギョのウロコの状態解析」というタイトルでポスター発表を行いました。当日は一線で活躍されている研究者を相手に、ポスターの前に立って休む間のなく議論を深めました。

これは、教養部自由選択科目「生体分子分光学演習」(担当教員:奈良雅之)の授業の一環として、これまでに取り組んできた研究成果を本格的に学会発表するという新しい試みです。

発表後、古荘君から「話を聞きに来てくれる方が多く、夢中で話しているうちに1時間半が過ぎてしまいました。発表を聞く側だけでなく発表をする側にとっても新しい視点や不勉強なところを教えていただける場なのだと感じました。学会の雰囲気も知ることができましたので、本当にいい経験をさせていただきました。」というコメントをもらいました。彼にとって、今回の発表がこの1年間取り組んできた研究の集大成になったのはもちろんのこと、研究者との交流を通じて研究の面白さを体感できたことは、学部に進学してからも大きな励みになるでしょう。

なお、今回の実験に用いたパーキンエルマー社のフーリエ変換赤外分光システムは、平成13年度の学長裁量経費の補助を受けて導入されたものです。また、測定に必要な消耗品等は教養部長教育経費の補助、キンギョのウロコは服部淳彦教授(生物学)の支援を受けました。      
(文責 化学:奈良雅之)

古荘君と奈良助教授