フランス詩を読む    1・2年生対象(後期金2限)、担当:中島

授業の目的・内容

フランス語の詩を原語で読みながら、フランス語のリズムや単語の使い方を味わい、同時に詩の背景となっている時代の風潮や文化的基盤を理解していただきたいと思います。

19世紀・20世紀の近代と現代の詩の中から、文法の進度や参加者の興味も考慮しながら、やさしい構造の詩から始め、少しずつ複雑な詩を選んで読んでいこうと思います。昨年も同じタイトルの授業を開講しましたが今年はまた違った詩をとりあげる予定です

短い表現と凝縮した表現の中に広大な世界が広がっていることを知ることで、フランス語への興味を深めていただければと思っています。

授業計画

1回の授業でだいたい一つの詩を読みます。授業中は、皆さんにまず辞書を引いて自力で解釈していただき、そこで自分なりに作ったイメージを語っていただいてから、私が文法構造も含めて解説し、最後にもう一尾コメントを書いていただきます。文法前期終了段階の1年生の人を中心に考えている授業ですので、初めの段階で文の構造のすべてがわからなくても構いません。ある意味で詩は短い言葉で多くの内容を表現していますから、辞書を引く負担は少なく、むしろ一つの単語からどういうイメージを膨らませることができるかが大切になってくるでしょう。その意味でフランス語の力がまだ不十分でも、言葉に対する感性と想像力を発揮していただければと思います。少し変かな、と思う解釈でもかまいません。皆さんの想像力のあり方と、作者の想像力のあり方の差を発見するのは文化的な差異の発見でもあり、それもこの授業の目的の一つです。

成績評価の方法

平常点で評価します。授業中にコメントを求め、最後にもまとめを書いていただきますので、出席は必須です

教科書及び参考図書

プリントを配布します。仏和辞書は必ず持ってくること。


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