第48回日本臨床化学会年次学術集会

静岡文化芸術大学2008年8月29日-31日



 本学医学部医学科2年の杉原潤君と光井潤一郎君は第48回日本臨床化学会年次学術集会(静岡文化芸術大学2008年8月29日-31日)にて、それぞれ「高気圧酸素治療によるHPLCリポ蛋白プロファイルの変化」「メタボ健診におけるゲルろ過HPLC分析法によるリポ蛋白サブクラス定量の有用性」というタイトルで口頭発表を行いました。

 この発表は教養部自由選択科目「S-臨床化学基礎演習(担当:岡崎三代 教授)」の授業の一環として担当教員の研究分野に携わり、学部進学前における研究マインドの育成という教養部のカリキュラムの一環です。

学会会場にて(杉原)  学会会場にて(光井)

学会発表(杉原)  学会発表(光井)


 二人とも100名近く収容できる会場が満員で立ち見も出る中にも関わらず、堂々とした発表を行いました。臨床化学分野の一線で活躍されている先生方からの質問に対しても、しっかりと丁寧に回答していました。質疑された先生からクリアで興味深い研究であるというコメントもあり、分かりやすく内容の濃い発表であったと評価できるでしょう。

 二人は友人らと誘い合わせて1年後期から研究室に出入りするようになり、約1年間、授業の合間や放課後、さらには休日返上で熱心に研究を続けてきました。2年からは臨床化学基礎演習の講義を通して関連論文の輪読や研究内容報告など、着実に研究マインドを養っていきました。夏休みは連日のように発表資料の作成と最終的な考察を行い初めての学会発表に臨みました。今回の発表は二人にとって、研究に対する大きな自信につながったと言えるでしょう。


学会発表後のコメント

「緊張のせいもあり、本当にあっという間でした。それでも、準備の甲斐あって大過なくやりとげることができました。これも、僕に発表の機会を与え指導してくださった岡崎先生と、いろいろと支えてくれてアドバイスをくれた研究室の皆さんのおかげだと思います。このような貴重な体験ができて、本当によかったです」(杉原潤)

「10ヶ月にわたり、実際の測定を通して実験装置の操作方法、溶離液の作製等の実務的知識を、論文紹介や定例ミーティングを通してリポ蛋白に関する学問的知識を学んできました。その集大成という形式で、学会発表をさせていただけたことは、非常に貴重な経験であったと同時に自身の今後への刺激ともなりました。なぜなら、研究のwetとdryの両面の経験は、発表の場において緊張を少なからず集中力に転化させ、発表を経てより一層の確かな糧となったからです。充実した研究室での時間は、岡崎先生、加瀬澤先生の手厚いご指導と級友の甚大な助力なしには成立しえなかったでしょう。」(光井潤一郎)

会場の様子1
会場の様子2



第48回日本臨床化学会年次学術集会 公式HP

岡崎研究室ホームページへ

化学教室ホームページへ