後期火曜日4,5限(前半8回) (奈良)
近年の技術的な進歩に伴って生命科学における分子分光学の果たす役割は大きくなっている。特に、最近は医学、歯学の先端的な技術に量子力学や分子分光学の原理が利用されており、将来、専門家として先端技術を取り扱うときに、理論的な背景を理解していなければならないことが予想される。例えば、診断用に用いられるMRI(核磁気共鳴断層撮影法)は核磁気共鳴分光学がその基礎となっている。この演習は、教養時代のアドバンストコースの試みとして昨年度に開講された講座である。生体分子分光学に関連した実験(研究)テーマに実際に参加することにより、研究の取り組み方を学ぶことを目的としている。実際には、担当教官の研究テーマである赤外分光法(フーリエ変換赤外分光法)を主な手法として、研究計画から実験報告まで、将来研究者として欠かすことのできない重要事項を一通り体系的に学ぶことができる。時間割の授業時間以外にも実験を行うことがあるので、単位取得だけを目的とする人、他の科目の履修だけで余裕のない人には不向きである。この授業に興味のある人、履修を希望する人は前期のうちにあらかじめ担当教官に相談すること。
約8回という短い時間枠の中でできることは限られているが、生体分子分光学に関する概論を適時行いながら、各自の実験テーマを取り組むことになる。概説、演習(問題演習、報告、発表)は全体で行うが、実験テーマは一人一人が別々に取り組む予定である。
実験、研究の取り組み方、実験報告、発表を総合的に評価する。