生体分子分光学演習

後期火曜日4,5限(前半8回)  (奈良)

●授業の目的・内容

近年の技術的な進歩に伴って生命科学における分子分光学の果たす役割は大きくなっている。特に、最近は医学、歯学の先端的な技術に量子力学や分子分光学の原理が利用されており、将来、専門家として先端技術を取り扱うときに、理論的な背景を理解していなければならないことが予想される。例えば、診断用に用いられるMRI(核磁気共鳴断層撮影法)は核磁気共鳴分光学がその基礎となっている。この演習は、教養時代のアドバンストコースの試みとして昨年度に開講された講座である。生体分子分光学に関連した実験(研究)テーマに実際に参加することにより、研究の取り組み方を学ぶことを目的としている。実際には、担当教官の研究テーマである赤外分光法(フーリエ変換赤外分光法)を主な手法として、研究計画から実験報告まで、将来研究者として欠かすことのできない重要事項を一通り体系的に学ぶことができる。時間割の授業時間以外にも実験を行うことがあるので、単位取得だけを目的とする人、他の科目の履修だけで余裕のない人には不向きである。この授業に興味のある人、履修を希望する人は前期のうちにあらかじめ担当教官に相談すること。

実験風景

履修者の感想(昨年度)

●授業計画

 約8回という短い時間枠の中でできることは限られているが、生体分子分光学に関する概論を適時行いながら、各自の実験テーマを取り組むことになる。概説、演習(問題演習、報告、発表)は全体で行うが、実験テーマは一人一人が別々に取り組む予定である。

  1. 生体分子分光学に関する概説
  2. フーリエ変換赤外分光法の原理と実際について 
    各自の研究テーマに基づいて
  3. 実験 (試料調製、赤外分光測定など)
  4. 実験結果の考察 (スペクトル解析、関連文献の調査など)
  5. 実験結果の報告(レポート、論文作成の練習)
  6. 実験結果の発表(プレゼンテーションの練習)

●成績評価の方法

  実験、研究の取り組み方、実験報告、発表を総合的に評価する。

●教科書及び参考図書

  赤外分光法の基礎と実際 田隅三生編著 (東京化学同人) 
物理生化学 van Holde 著 田之倉優・有坂文雄監訳 (医学出版)

2003年度の内容

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