時間割番号: 000849 科目番号: 00030089
S・イギリス文学講読
Reading English Literature
 
担当教員
猪熊 恵子[INOKUMA KEIKO]
開講時期 前期 対象年次 1 単位数 1
集中講義形式で行う。詳しい開講日程については追って掲示する。
試験の受験資格  
試験ではなく、レポートおよび授業内発表を評価する。全体の3分の1以上欠席した者には原則として単位を認定しない。
授業の目的、概要等  
19世紀後半から20世紀前半のイギリスで書かれた「探偵小説」を英語で読む。
主にコナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」の中編・短編、アガサ・クリスティーの短編などを取り上げ、可能な限り精読する。
また、近代社会の成立と個人のアイデンティティという問題と探偵小説というジャンルが、どのようにかかわっているのかについても考察する。
あわせて、「探偵小説」というジャンルにしばしば与えられる「芸術性が低い」「芸術的価値を認められない」との批判的評価の背景についても考える。
授業の到達目標  
英文をざっくり適当に読むのではなく、きちんと精読・吟読するように努め、その過程で文脈や背景知識を調べながら、一つ一つの言葉の裏にある大きな社会の枠組みを想像してみる。
また、調べた知識や、丁寧に英文を読んだうえでの感想を、他の学生と議論・共有する。この議論を通して、同じ英文を読んだときに、読んだ人の数だけ異なる感想があるという当たり前の事実を改めてよく理解するとともに、翻って自らの読解力・想像力・嗜好・思考などを相対的に把握することを目指す。
授業方法  
セミナー形式を取る。
一日3時限続きの授業形式であるため、事前に十分な予習をしたうえで授業に臨むことが求められる。
授業内では予習してきた英文の訳出確認、個々の学生の訳出の違いについての意見交換をおこなったうえで、個々の作家の生きた時代背景などの大きな枠組みの確認と、それに関するディスカッションをする。あわせて、その短編を翻案した映像資料などを確認し、同一作品の受容法がメディアの違いや文化・時代の流れにしたがってどのように変化していくかを議論する。
授業内容  
第一回:ガイダンス
第二回から第五回:シャーロック・ホームズ短編「踊る人形」(The Adventure of the Dancing Men)、およびベネディクト・カンバーバッチ主演『シャーロック』第一シリーズ_The Blind Banker_
第六回から第九回:シャーロック・ホームズ中編『バスカヴィル家の犬』(_The hound of the Baskervilles_) ※教員の抜粋する箇所のみ、およびグラナダ・テレビシリーズ 『シャーロック・ホームズの冒険』第四シリーズの同作品映像
第十回から第十三回:アガサ・クリスティー『ポワロ登場』のなかからいくつかの短編、およびデヴィッド・スーシエ主演のポワロシリーズ
第十四回:総括およびディスカッション回
第十五回:最終レポート提出および意見交換
成績評価の方法  
評価:クラス内での議論への参加・貢献度:40%、授業内発表(訳出課題の提出含む):30%、最終レポート30%
再評価: 無
成績評価の基準  
「東京医科歯科大学全学共通科目履修規則 別表2」による。
準備学習等についての具体的な指示  
上記授業内容からも明らかなように、英語の短編(および長編の抜粋)を三作品分読む授業である。そのため、授業開始前に十全な準備が要求される。
履修が決定した学生には、授業前にメール等で予習課題と予習方法などを通知する。指定された箇所を十分に読んで、授業内発表用の資料を作成し、そのうえで授業に臨むことが必須。その後も、授業内で指定された箇所を訳出したり、その短編の書かれた社会や時代背景について十分に調査することが求められる。
履修上の注意事項  
出欠管理システムの記録より、教員がとる出欠を優先する。
参照ホームページ  
参考文献および使用テクストは、教員からコピーを配布する。