時間割番号: 000035 科目番号: 00010038
文化人類学Ⅱ
Cultural Anthropology Ⅱ
 
担当教員
三谷 純子[MITANI JUNKO]
開講時期 後期 対象年次 1 単位数 2
曜日・時間: 月曜2限
科目を履修して得られる能力(コンピテンシー):1-2:社会制度や仕組みについての基本を理解する1-4異なる空間の文化を理解する1-5人間の思考の枠組みを知り、自らの思考を振り返る1-7人間の心への理解を深める3-4外国文化を理解する3-5国際情勢を理解する

授業の目的、概要等  
戦争や紛争、不安定な治安、深刻な差別や迫害、極度の貧困、国家間の法律の違い等は、子どもの守られる権利や育つ権利に大きく影響します。日本も国際社会で一層の役割を果たすことが期待されています。またグルーバル化に伴い、日本で暮らす外国にルーツを持つ子どもも増えており、将来、皆さんの医療関係の仕事や地域社会の生活でも、相互理解を深めることが重要になると考えられます。この授業では、半分が子どもである難民や、移民、無国籍・無戸籍の子どもを含む人々を取り上げ、文化や経済、治安を含め様々 な状況により、一律的な唯一絶対に正しい即座の解決法がない課題について、複数の視点から分析し、自分なりに考える態度を養うことを目的とします。
授業の到達目標  
目標1.子どもの保護の中でも難民・移民・無国籍に関する現状及び関係する国際法や国際社会の対応の枠組み、課題について説明 できる。
目標2.上記の問題に関し、日本と関わりがあることを理解し、日本の取り組みや課題について説明できる。
目標3.自分の意見を明確に主張し、他人の意見をよく聞いて、議論した結果をわかりやすく発表できる。
授業方法  
講義、ビデオ視聴、資料解読、授業中のグループワークによる発表
授業内容  
1.イントロダクション(シラバスの説明・質疑応答)
2.各自の名の由来・日本と世界の名を巡る多様な文化
3.世界の出生登録の現状と国際社会の取り組み
4.日本の無戸籍
5.無国籍に関する国際条約と国際社会の取り組み
6.国籍を希求する人々と無国籍のままを望む人々.
6.難民の地位に関する条約と定義、難民概念の拡大、
8.3つの恒久的解決と難民に関するグローバルコンパクト
9.日本の難民認定制度の現状と課題
11.Migrantsの定義と移民の概念、統計
12.移民理論と移住労働者の権利
13.日本の外国人労働者とこども
14.当事者の視点
15.まとめ
成績評価の方法  
評価:試験60% ・ 授業中のグループワークへの参加・発言・フィードバックシート、ニュースモニタリング等40% 再評価:有(レポート
成績評価の基準  
「東京医科歯科大学全学共通科目履修規則 別表2」による
準備学習等についての具体的な指示  
授業中のグループワークのために資料や短いビデオを見てくることを課す場合があります。週に一つは世界の難民、移民、無国籍に関連するニュースを読んで授業と関連させて考えてください。
教科書  
授業中に、主にUNHCR IOMや国連等の最新の英文資料を教員が日本語でまとめたパワポのプリントや資料を配布するのでA4フォルダーを用意してください。英語のグラフを使うことがあります。日本語翻訳を無料でダウンロードできる場合は適宜お知らせします。
参考書  
難民レジームの歴史は、UNHCR『世界難民白書2000 人道行動の50年史』日本語版、時事通信社、2001 年。人の移動の概説は、 S.カースルズ他『国際移民の時代』第4版、名古屋大学出版会、2011 年。日本の難民・移民について読みやすい本は、藤原良雄他編 「なぜ今移民問題か」藤原書店 2014,駒井洋監修佐々木てる「マルチ・エスニックジャパニーズ:00系日本人の変革力」 明石書店 2016 滝澤三郎他編著「難民を知るための基礎知識」明石書店 2017 井戸まさえ「日本の無戸籍者」岩波新書 2017,荒巻重人他 「外国人の子ども白書」明石書店 2017 他に UNICEF, UNOCHA,UNHCR, UN,IOM, ILO,世界銀行等 のHP。 世界の無国籍はwww.institutesi.org、 日本の難民や無国籍はwww.refugee.or.jpや www.stateless-network.com等。
履修上の注意事項  
出欠は、授業の最後に提出するフィードバックシートの提出の有無を優先させます。グループワークの支障になるので遅刻しないように注意してください。前期より講義の割合が高くなります。2回目の授業の前に、自分の名前の由来をご家族に聞いておいてください。
備考  
難民移民無国籍に関する問題の当事者又は元当事者の話を聞く機会を設ける予定です。