時間割番号: 000027 科目番号: 00010029
社会学AⅠ
Sociology A Ⅰ
 
担当教員
大倉 韻[OOKURA Hibiki]
開講時期 前期 対象年次 1 単位数 2
曜日・時間:月曜1限
科目を履修して得られる能力(コンピテンシー):
2-3)言語活動や社会現象を科学的に分析するための方法論を知る
4-4)情報についての基本技能を身につける
授業の目的、概要等  
 急速に変化を続ける現代社会において、我々を取り巻く環境や人々のものの考え方などを知るために実施される社会調査(世論調査・アンケート・インタビューなど)の重要性はますます増加している。またインターネットや情報通信機器の普及により、個人でも容易に社会調査を実施できるようになっている。だが、それらの中にはデータの集め方や質問文、分析結果の読み取り方などが適切でないために誤った結論を出してしまっているものが少なくない。
 この授業では、社会調査に関する基本的な事項を学習する。具体的には社会調査の歴史と意義、各種調査方法とそのメリット・デメリット、調査の企画・設計・仮説構築、調査倫理、実査、データの分析、などを扱う。また質の高い社会調査を詳細に検討することで、そうした調査がどのように設計・実施・分析・記述されているのかを理解する。
 そうした学習を通じて、必要に応じて適切な社会調査を行えるようになるための基礎知識を習得するのみならず、誤った統計を見抜き、正しい情報を読み解く能力、すなわちリサーチ・リテラシーをも習得することが本授業の目的である。
授業の到達目標  
○社会調査の基本的な知識を習得し、既存の調査を正しく読み解けるようになること。
○社会調査をおこなうために必要な、問題設定・調査設計・実施・分析・記述などの基本的な考え方を習得すること。
授業方法  
1~11回目の授業は講義形式でおこなう。資料は毎回配布する。12~15回目の授業では社会調査を用いた文献を講読しディベートをおこなうセミナー形式をとる。リアクションペーパーの内容について次回授業時に言及することがある。
授業内容  
第1回:ガイダンス
第2回:社会調査とは何か/社会調査の用途と歴史
第3回:調査内容と対象の決定/調査の実施と処理
第4回:結果の集計と分析
第5回:聴き取り調査/調査報告をまとめる
第6回:様々な社会調査/社会調査の課題
第7回:統計分析の基礎/クロス集計
第8回:平均の差の検定と分散分析/単回帰分析
第9回:相関と偏相関/重回帰分析とダミー変数
第10回:パス解析/クラスター分析
第11回:主成分分析/因子分析
第12回:文献講読1
第13回:文献講読2
第14回:文献講読3
第15回:文献講読4
成績評価の方法  
講義形式だが、受講者の積極的な授業参加を高く評価する。そのため、成績評価は次のようにおこなう。
評価:レポート 40%、授業への参加度60%(リアクションペーパー、文献講読への参加など)
再評価:有(レポート)
成績評価の基準  
「東京医科歯科大学全学共通科目履修規則 別表2」による
準備学習等についての具体的な指示  
 講義については予習は特に必要ありませんが、復習をしっかりおこない疑問点があれば次回授業時に質問してください。また日常生活で目にする統計データが信用できるものかどうか注意深く観察し、リサーチ・リテラシーを養うことをおすすめします。
 文献講読については予習として事前に文献を読み込み、疑問点や議論したい点を考えておいてください。
教科書  
なし(授業中に資料を配布する)
参考書  
原純輔・浅川達人『社会調査』放送大学教育振興会、2005年。
村瀬洋一・高田洋・廣瀬毅士『SPSSによる多変量解析』オーム社、2007年。
それ以外にも授業内で随時紹介する。
履修上の注意事項  
出欠は、出欠管理システムの記録と教員が取る出欠を併用して管理します。