時間割番号: 000021 科目番号: 00010024
法学Ⅱ
LawⅡ
 
担当教員
飛田 綾子[TOBITA AYAKO]
開講時期 後期 対象年次 1 単位数 2
曜日・時間: 金曜 2限
科目を履修して得られる能力(コンピテンシー):別表1-2) 社会制度や仕組みについての基本を理解する。1-5)人間の思考の枠組みを知り、自らの思考を振り返る。
1-9)市民としての倫理観を養う。

授業の目的、概要等  
日本の安全保障体制のあり方や天皇退位に伴う儀式のあり方など、憲法に関係する様々なニュースが日々伝えられている一方で、現憲法の改正の必要性が盛んに叫ばれています。こうしたニュースを深く理解し、改正の必要性を冷静に考察するためには、憲法に関する基礎知識が必要です。この授業では、国会、内閣、裁判所の持つ権限やお互いのチェック機能、平和主義に関する解釈や著名な裁判、地方自治のあり方などについて説明します。現実の政治との接点を持ちながら適宜、他国との比較も行いたいと思います。「法学Ⅱ」のみの履修も歓迎しますが、前期の「法学Ⅰ」(人権についての講義)と併せて履修するとより理解が深まると思います。
授業の到達目標  
(1)日本国憲法の、国会や内閣など統治機構分野に関する基本的知識を、他国との比較法的視点を持ちながら身につける。 
(2)憲法改正や平和主義などの論点について、憲法学の基本的知識を踏まえた上で自らの考えを持ち、説明できるようになる。
授業方法  
教員が作成したレジュメをもとに、講義形式で行います。授業内容の確認や、授業で得た知識を基に日々伝えられるニュースへの応用を考えてもらうアクティブラーニング形式を適宜取り入れます。
授業内容  
第1回 ガイダンス 授業の目的・概要/参考文献の紹介 第2回 立憲主義とは何か/憲法とは何か(憲法の種類・区別の仕方等) 第3回 国会①(国民の代表の意味、国会の地位など)第4回 国会②(国会・議院の権限) 第5回 内閣(議院内閣制、内閣の組織と権能) 第6回 裁判所(司法権の範囲と限界、裁判所の権限、司法権の独立など) 第7回 権力分立(各国との相違) 第8回 日本憲法史(ドイツ、イタリアとの比較)  第9回 天皇制(天皇は君主か元首か、天皇制の果たす役割) 第10回 平和主義①(自衛隊の合憲性、著名な裁判、日本の国防についての基本的考えなど) 第11回 平和主義②(平和安全法制の概要、各国との比較など) 第12回 地方自治(道州制の可否など) 第13回 財政(政教分離との関連など) 第14回 違憲審査制度(米独仏との比較)/憲法の保障・憲法改正 第15回 全体のまとめ・理解度の確認
成績評価の方法  
試験  0 % ・ レポート 65  % ・ その他(アクティブラーニング方式を取り入れた確認小テスト等) 35  %
再評価:  有(再評価方法 レポート)  ・ 無
日本国憲法が国会や内閣、裁判所といった統治機構に与えている権限や平和主義に関する判例などの基本知識の習得を重視する。また、そうした基本知識を踏まえた上で、望ましい制度の在り方を考察し、文章で伝えられることを重視する。
成績評価の基準  
「東京医科歯科大学全学共通科目履修規則 別表2」による
準備学習等についての具体的な指示  
予習・復習として、レジュメを読み直し、授業内容を確認することは非常に有用です。また、日頃から様々なニュースに関心を払うようにしてください。日本だけでなく海外の政治・社会状況を知り、日本との相違点や共通点を考え、憲法や法律全般との関係を考える癖を身につけてください。
教科書  
特に指定しません。
参考書  
初宿正典・高橋正俊・米沢広一・棟居快行『いちばんやさしい憲法入門(第4版補訂版)』有斐閣、2014年。渋谷秀樹・赤坂正浩『憲法2統治(第6版)』有斐閣、2016年。笹田栄司・原田一明・山崎友也・遠藤美奈『トピックからはじめる統治制度』有斐閣、2015年。安念潤司・小山剛・青井未帆・山本龍彦編『憲法を学ぶための基礎知識 論点 日本国憲法(第2版)』東京法令出版、2014年。芦部信喜(高橋和之補訂)『憲法(第6版)』岩波書店、2015年。
履修上の注意事項  
①出欠管理システムの記録と教員の出欠調査を併用します。②教員の出欠調査は、確認小テスト等で行います。(小テスト等は適宜行います。実施する時は、出欠管理システムの記録とテストの2つが揃って出席と認めます。)③原則として出席回数が3分の2以上を満たさないと、レポート提出資格を得られません。④授業中の教員の発言は積極的にメモを取ってください。
備考  
キーワード:立憲主義、平和主義、民主主義、政治制度、憲法改正