大学院医歯学総合研究科
東京医科歯科大学
image_1 教育研究内容・指導教官
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image_3 概要 専攻・講座・分野名 教育研究内容・指導教官 大学院室

専攻系名

大講座名

専攻分野名
及び指導教官

教育研究内容

器官システム制御学系


神経系、免疫系等による生体環境の認知応答に続いて引き起こされる生体実質臓器、生殖器官、排泄器官等の機能とその病態と、それら臓器相互の微妙な協関関係を明らかにし、医学の最終目標である疾病予防・治療をより確実なものにするための教育研究を行う。
消化代謝病学

消化機能、代謝機能を多角的に検討解析する。消化機能、代謝機能の破綻、異常に基づく疾病の病因解明及び診断法と治療法の教育研究開発をう。
病因・病理学
教授
小 池 盛 雄
ヒトの病気の原因、成り立ち、形態的変化及び転帰について、分子・遺伝子、細胞並びに組織水準での各種方法を用いて解析し、実際の診断治療に繰り込むための基礎臨床の学際的な教育研究を行う。研究対象は主として病理解剖、手術標本、生検組織から得られるヒト細胞・組織であり、従って病理診断科学とは教育研究と一体である。現在は、主として消化器の腫瘍並びに全身に病変を伴う原因不明の慢性炎症性疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病、サルコイドーシス)についての研究を行っている。研究のための礎として、病理解剖、外科手術材料及び生検組織の臨床診断病理学を学び、そして授業科目を縦糸、横糸とした消化器の腫瘍と慢性炎症性疾患の織物を完成する。
消化・代謝内科学
教授
渡 辺 守
生体の消化吸収をつかさどる消化管と代謝の最大の制御器官である肝胆膵について、その構造・機能をあらゆる角度から教育研究する。そしてそれらに異常をもたらす種々の病因とその関わり方、異常の結果 として出現する病態を生化学・免疫学・分子生物学などあらゆるレベルで解明し、得られた知見をもとに新たな診断・治療への展望を目指す。
消化機能再建学
教授
杉 原 健 一
消化器への侵襲的治療に伴う機能不全全般を扱う。機能脱落の機序を解明し、脱落機能の改善・修復法と代替治療法を教育研究開発する。また期待される治療効果 を損わずに機能を維持する治療法を教育研究開発する。
呼吸循環病学

生体の生命維持にとって最も大切な臓器である呼吸器官と循環器官の機能解析、呼吸循環管理及び血液循環状態の検討を行い、また、それら生体臓器間の協関作用の検討を行うと同時に、それらの臓器の疾患の病態解析及び診断法と治療法の教育研究開発を行う。また、薬物による呼吸循環機能と病態の解析を行う。
機能協関システム
医学
教授
久 保 義 弘
生体は分子・細胞レベルから器官・個体レベルに至る階層構造で形成され、各レベル特有の機能発現とともに、各レベル間、細胞間、組織間、臓器間、さらに神経系との間で機能的に連関することによって、高次でかつ複雑な機能が創発してくる。このような認識を基盤にして、従来のカテゴリーにとらわれない「integrativephysiology」、「複雑適合系」の生理学の教育研究を行う。
循環制御学
教授
沼 野 藤 夫
適切な循環動態の維持は生命活動の根幹であり、致死的疾患の多くはその障害に起因している。循環障害の原因として、心臓・血管・血液それぞれの異常が関与しており、その各々の病態に対する理解が要求される。しかし、優れた臨床医となるためには循環系としての統合的な視点も必要であり、このような訓練により、的確な診断と迅速な治療が可能となる。本分野の目的は秀でた臨床医の育成とともに、循環器領域における遺伝子治療等、高度な診断技術と治療法の教育研究開発を行うものである。
心肺統御・麻酔学
教授
槇 田 浩 史
呼吸循環管理は、重症患者あるいは麻酔中の全身管理の要(かなめ)である。正常あるいは病的状態の心肺機能を、種々の薬理的または物理的介入によっていかに統御可能であるかを教育研究する。さらに、機能不全に陥った心肺機能を種々の薬物を用いて統御し、機能回復をはからしめるための新しい治療法を追求する。
心肺機能外科学
教授
砂 盛 誠
分子生物学的手法を用いて、1 .加齢、心肥大、虚血、心筋線維化などの諸問題を心機能構築をはかる外科の効果の増大、遠隔予後の改善を目的に、病態の機序の解明と治療法。2 .心及び肺移植における免疫抑制と血管病変の進行防止法。3.補助循環と人工心臓の生体側適応変化の機序を解明しこれらの装置の長期使用法。4.肺疾患に対する解剖学的切除術と機能的温存術式の改良。等々を教育研究開発する。
循環病態生理学
教授
平 岡 昌 和
イオンチャネルの機能解析、構造‐機能相関とその異常による病態発現及び薬物等による治療法の教育研究を行う。また、興奮‐収縮連関の機序とその異常、並びに治療法の教育研究、不整脈の成因と対策の教育研究及び心電現象の成立機序解明とその循環器診断への応用研究、等々を行う。
薬物動態機能学
教授
沢 登 徹
薬物の治療効果では個体並びに細胞レベルの反応を解析し、イオンチャネル及び電気現象から生理学的反応、モデル動物の使用より病態的状態での反応などについて教育研究を行う。
病態薬物動態学
教授
峰 下 哲
クスリの反応には動物により大きな差異がみられる。ヒトにおいても人種差や個人差が著しい。ヒトにおける薬物動態の研究は倫理的な問題も絡まっていて困難な問題を含んでいる。この分野ではヒトの体液中の微量な薬物濃度を測定し、代謝や分布などの生体内変動について教育研究する。また実験的に肺水腫や心不全のモデルを作成しこれを用いて病態の解明と治療法の確立を目指す。
生体調節制御学

生体臓器の機能協関システムが最も明らかにされなければならない脳神経系と内分泌系による生殖器官、内分泌器官及び腎尿路系器官との機能協関関係についての教育研究を行う。またそれら臓器の機能協関関係の破綻による疾病の病因解析及び診断法と治療法の教育研究開発を行う。
体内環境調節学
教授
丸 茂 文 昭
ヒト体内環境の調節のため、体液量、電解質、その他溶質の制御が何重もの自動調節機構によって保持されている。その保持機構について血管作動性物質、ホルモンの関与を含め分子レベルで解明する。細胞レベルでは、アポトーシス、細胞周期の調節が関与する。これらの自動調節機構の破錠が疾病として表現されるので、分子レベルでこの破錠について追求し、ひいては治療について、分子レベルからの発想を考えて行く。教育的には、生体の自動制御機構の破錠が細胞レベルをも含めて疾病のひとつの概念であることを中心に置く。
生殖機能協関学
教授
麻 生 武 志
生殖は多くの臓器・器官の調和のとれた機能的協関によって営まれ、周期性及び加齢に伴う機能形態的な変化を呈する。雌雄配偶子の発生と成熟、受精・着床、妊娠・分娩・産褥に至る一連の過程、思春期・性成熟期・更年期・老年期を通じての生殖関連臓器の生理的変化の解明と、非腫瘍性及び腫瘍性病態に対する診断・治療に関する実験的、臨床的な教育研究を行う。
尿路生殖機能学
教授
木 原 和 徳
尿路と精路はその一部を共有しつつ、その機能発現は副交感神経と交感神経の巧みな機能協関により行われている。そのうち精路に関する発生分化・機能導入と維持は神経‐内分泌系により行われ、それが機能する際には上記の如く自律神経による神経‐パラクリン系によって調節される。このような高度な機能協関により機能する尿路生殖機能につき、その機能生理並びに機能病態を基礎的に教育研究すると共に、その研究成果を応用して診断・治療法の教育研究開発を行う。
自律生理学
教授
片 山 芳 文
生体内部環境の恒常性を維持するために自律系機能は重要な役割を果たす。同時に、恒常性の乱れは生体機能の異常を招来し、多くの疾患で自律系機能の障害や異常が見られる。このように、自律系機能の発現と制御の様式を解明することは医学・生理学にとって大きな意義がある。本分野では、生体内・外の情報の受容機構、情報を処理し統合する神経系(主に自律神経系)の機能構築、自律系器官の機能特性、さらに複数の自律系機能の連関機構等を対象として、電気生理学薬理学・分子生物学及び光学的手法による多面的・学際的な教育研究を行う。
分子薬理学
教授
野 田 政 樹
カルシウム代謝調節の分子機構の解明によりカルシウム代謝異常疾患の治療及び予防法の確立に寄与する教育研究を行う。生体内の最大のカルシウムの貯蔵の場は、骨格系の組織であり、その代謝は骨を形成する骨芽細胞系や骨の吸収を行う破骨細胞系の細胞群に加え、間質細胞や軟骨細胞の系から構成される複合細胞社会により行われている。本分野においてはこれらの系列の細胞の発生、分化、機能調節と修復の機序、さらにそれぞれの細胞間・器官間並びに細胞と細胞外基質間の相互作用やこれを担うサイトカイン・ホルモンなどのシグナル分子並びに細胞外基質の分子の生化学的薬理学特性について、分子生物学的・細胞生物学的に解析し、これらの異常に基づく疾患の分子病態とその修復機構を明らかにすることを目標として教育研究を行い、また、この研究領域の基礎並びに応用に関する教育研究を行う。
細胞機能調節学
教授
田 賀 哲 也
個体の各器官の形成と機能維持には、増殖分化因子等による細胞間あるいは細胞内情報伝達に基づく細胞機能の調節が重要な役割を担う。その情報は受容体から核内転写 因子まで伝えられ、新規遺伝子発現を経て生体反応として現出する。この機構は、因子産生・受容体発現・細胞内リン酸化反応・信号カスケード活性化・転写 因子活性化の各段階で巧妙に調節されており、その破綻が疾患に関わる例は多い。本分野ではサイトカイン等の増殖分化因子による信号伝達と造血・免疫・神経系での細胞機能調節機構、胚性幹細胞・造血幹細胞・神経幹細胞・始原生殖細胞などの幹細胞制御機構、リン脂質代謝調節による肝細胞等の制御機構の各解析を主に行う。個々の細胞機能調節が生体応答を担っている観点から、分子細胞生物学的手法に立脚しつつ常に生体を念頭に置いた教育研究を遂行する。
形質発現制御学
教授
萩 原 正 敏
発生・分化等様々な生命現象をつかさどる多段階の遺伝子発現過程を教育研究する。単なる個々の転写因子の解析ではなく、クロマチン構造の変化から、mRNA の生成、修飾、輸送に至るまでの一連の過程とその制御機構を解明し、個別の生命現象との連関を明らかにしていく。
聴覚音声システム学
教授
谷 口 郁 雄
音声によるコミュニケーションには聴覚系と発声系の統合的な働きが必要である。この2つの系の神経回路に関する先端的計測技術により得た知見とそれに基づいた計算論的シミュレーション等により学際的な教育研究を行う。

口腔機能再構築学系 全人的医療開発学系
顎顔面頸部機能再建学系 認知行動医学系
生体支持組織学系 生体環境応答学系
環境社会医歯学系 器官システム制御学系
老化制御学系 先端医療開発学系

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